第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜これが世界への大 逆 転!!〜
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のは、二人の人物。
もはや、会う事などないと思っていた人物だった。
一人は、フェイトと二つ瓜の少女だった。
ただ、フェイトが大人しそうなのに対し、とても元気のありそうな、活発な目をして、リボンの色は緑色だ。
もう一人は、長い銀髪と深紅の瞳が印象的な若い女性の姿をしている。
静かな紅い瞳に、溢れんばかりの優しさを以って、はやての事を見つめていた。
「え?」
「そんな・・・・・ホンマに・・・・?」
「夢じゃ・・・・・ないよ」
「帰ってきました。我が主」
「え?え?も、もしかして・・・・・・」
「どうもです!!フェイトのお姉ちゃん、アリシア・テスタロッサと!!!」
「祝福の風、リィンフォース。お二人とも、お久しぶりです」
その二人が名乗りを上げる。
それはこの世界の理不尽によって奪われた者たちだった。
それは蒔風が助けようとして助けられなかった者たちだった。
しかし、ここに、それは逆転する。
最後に世界は、彼に救いを。
決して取り戻せないはずだったものが、ここに奇跡を以って帰ってきた!!!!
「アリシア・・・・・!?」
「リィン・・・・・リィン!!!!!??」
その突然の出現に、一番面喰っているのはフェイトだ。
なにしろ、彼女のことは知っていても、しっかりと会うのは初めてなのだから。
「大丈夫?フェイト。ほら!!お姉ちゃんだよ?」
「え?え?えっと・・・・うぇ・・・・あれ?な、涙が・・・・・」
「・・・ありがとう。私のせいであなたが酷い目にあったのに、あなたは私のために泣いてくれる。私はね?ずっと見てたよ?フェイトが今まで頑張っていたのを、あなたの中から、ずーーーっと」
「うん・・・うん・・・・・うええええええええ・・・・・・」
そしてフェイトはついに本泣きしてしまう。
しかし、はやてはすでに本泣きだ。
失われた家族が帰って来たのだから。
「リィン・・・・リィン・・・・・・!!!!」
「ご心配をおかけしました。ですがもう、私はあなたの元を離れません」
「うちだってもう放さへん・・・・もうずっと、一緒の家族や!!!!」
「はい」
その光景に、蒔風の目頭は熱くなっていた。
ああ、やっと形になった。
俺がこの世界に残せた物が、やっとあったんだ。
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