第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜一つの想い〜
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、真紅に輝く二つの宝石があった。
そうして、それを、起動させる。
「レイジングハート、レイジングハート・エクセリオン!!セットアップ!!!」
《《stand by ready.set up.》》
そうして、ここにまた奇跡が起きる。
本来ならあり得ぬこと。
同じ人物でなければ、蒔風は「願いの複重」で腕の一本、消えてもおかしくはない。
三世代にわたるレイジングハートが、同時にこの場に集結していた。
「さて・・・・三機すべてに、銀白の翼が命じる!!!集束開始!!!」
《《《OK》》》
そして、周囲にばらまかれた魔力がまるで掃除機に吸い込まれるかのように、三機それぞれに集まって行く。
集束されていく魔力は渦を巻き、その質はもはや見た目以上に厚いはずだ。
「更に・・・・・レイジングハート、シューティングモード。レイジングハート・エクセリオン、エクセリオンモードA.C.S。ややこしいが、レイジングハート・エクセリオン、ブラスタースリー、ビット稼働!!!」
《《All Right.master》》《All Right.My Friend》
一機だけ返答が違うのは御愛嬌だろう。
だが、もはやこれを止める者はなにもない。
三本が蒔風の周囲を回り、その切っ先を真っ直ぐに壁に向ける。
その先にはきっと、見えはしないがクアットロが恐れ慄いた表情でいることだろう。
更には四つのビットまである。
「さて、クアットロ。おまえは言ったな?自分の願いもかなえてくれと」
『あ・・・・あああ・・・・・・』
蒔風の方からクアットロに回線を開く。
レイジングハートを手にしている今だから、彼女の位置も正確にわかるのだ。
「そもそも、おまえのは願いじゃない。そこがお前の知らないところだ」
『な・・・なん・・・・・』
「「なにが」って?今それを教えてやる・・・・いいか?確かに、「したい」と思えばそれは、確かに願いと、かろうじて呼べるだろう。だがな、そんなものは認めん。それは別のものだ。断じて願いなどではない。おまえには信念がない。状況を見て、最終的にはスカリエッティを捨てるようなおまえには、一貫した誇りがない、信念がない。チンク達だって、一応はあいつの身を案じたというのに、おまえだけにはそれがない」
なぜ蒔風は、クアットロだけがスカリエッティを見限るとわかるのか。
他の姉妹はどうなのか。そもそも本当にそうなるのか?
そういった疑問も、あるかもしれない。
だがそんなこと、蒔風自身もわからなかった。
そんな気がする、という
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