暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜一つの想い〜
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ことだ。
きっと今頃は発見されたクアットロが、その桜色の球体(サーチャー)に驚愕しているだろう。


そして蒔風が知りえたのは、それに自らの羽根を一枚、乗せていたから。
なのはがサーチャーを放っていたのはわかっていたから、その状況を知るために付けていたのだ。


「よ〜〜くやった。さて、これからが俺の見せ場だ」

「舜君、ここは私が・・・・」

「おまえのはここになにをしに来た?ヴィヴィオを救いに来たんだろ?だったら、三流のぶち抜きは俺に任せて、その後のためにその魔力は残せ」

「でも、正確な場所が・・・・・」


そう、蒔風はサーチャーが見つけた、という事はわかっても、どこに、という正確な情報は来ていない。
大体こっちだろうと推測はつくが、感覚的なものだ。

まあもちろん、撃てば当たりはするだろうが、今、そんな中途半端は嫌だった。
キチンとど真ん中でぶち抜いてやりたい心境なのだ。



「大丈夫だ、こいつを借りるからな」


心配するなのはから、そう言って手に持つ杖をヒョイと取り上げる蒔風。
すなわち、レイジングハートだ。




「ちょっと借りる。バインドだけ任せるけど、その維持くらいならレイハがなくてもいいよな?」

「え?え!?で、出来るけど・・・なにをする気なの!?」

「そこで見ていろ。レイジングハート、力を借りたい。マスターじゃないけど、いいかな?」

《All Right.My Friend》

「嬉しい事言ってくれるじゃないの!!行くぞ!!!」






パァン!!!と、蒔風の翼がより大きく開かれて、そこにに金の粒子が集まってくる。





それは、願い。





この空で、地上で、そしてどこか別の場所で、戦っている者の、願いだった。


『は・・・ははは・・・・・な、なにをしてるんですかぁ?それが願いって奴で?は、かかか!!!バカですねぇ!!人の願いなんて、同じなわけないじゃないですか!!!』

「そうだな。違う。だが細部は違えども、今この戦いに身を投じている者は皆、少なくともこの事を願ってくれている」






クアットロが聞く。それはなんだと。




あれだけの、これだけの



それだけの人数が想っている、共通の願いとは一体何だ?





蒔風は言う。


彼らが想っていることはそれぞれ違う。


それは地上の平和だと
それは愛する物を守るためだと
それは自分の正義だからと
それは任務や仕事だからだと



そこには多くの想いがあり、少しずつズレ、同じモノなどない。
だが、重なっている部分があるのもまた確か。



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