第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜一つの想い〜
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ことだ。
きっと今頃は発見されたクアットロが、その桜色の球体に驚愕しているだろう。
そして蒔風が知りえたのは、それに自らの羽根を一枚、乗せていたから。
なのはがサーチャーを放っていたのはわかっていたから、その状況を知るために付けていたのだ。
「よ〜〜くやった。さて、これからが俺の見せ場だ」
「舜君、ここは私が・・・・」
「おまえのはここになにをしに来た?ヴィヴィオを救いに来たんだろ?だったら、三流のぶち抜きは俺に任せて、その後のためにその魔力は残せ」
「でも、正確な場所が・・・・・」
そう、蒔風はサーチャーが見つけた、という事はわかっても、どこに、という正確な情報は来ていない。
大体こっちだろうと推測はつくが、感覚的なものだ。
まあもちろん、撃てば当たりはするだろうが、今、そんな中途半端は嫌だった。
キチンとど真ん中でぶち抜いてやりたい心境なのだ。
「大丈夫だ、こいつを借りるからな」
心配するなのはから、そう言って手に持つ杖をヒョイと取り上げる蒔風。
すなわち、レイジングハートだ。
「ちょっと借りる。バインドだけ任せるけど、その維持くらいならレイハがなくてもいいよな?」
「え?え!?で、出来るけど・・・なにをする気なの!?」
「そこで見ていろ。レイジングハート、力を借りたい。マスターじゃないけど、いいかな?」
《All Right.My Friend》
「嬉しい事言ってくれるじゃないの!!行くぞ!!!」
パァン!!!と、蒔風の翼がより大きく開かれて、そこにに金の粒子が集まってくる。
それは、願い。
この空で、地上で、そしてどこか別の場所で、戦っている者の、願いだった。
『は・・・ははは・・・・・な、なにをしてるんですかぁ?それが願いって奴で?は、かかか!!!バカですねぇ!!人の願いなんて、同じなわけないじゃないですか!!!』
「そうだな。違う。だが細部は違えども、今この戦いに身を投じている者は皆、少なくともこの事を願ってくれている」
クアットロが聞く。それはなんだと。
あれだけの、これだけの
それだけの人数が想っている、共通の願いとは一体何だ?
蒔風は言う。
彼らが想っていることはそれぞれ違う。
それは地上の平和だと
それは愛する物を守るためだと
それは自分の正義だからと
それは任務や仕事だからだと
そこには多くの想いがあり、少しずつズレ、同じモノなどない。
だが、重なっている部分があるのもまた確か。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ