暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
27話『闇の蠢動』
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に協力したフランスの政府の役人の情報が手に入らなかったのは痛いな……)

 一応、シャルロットの身柄をDEMで確保するために義父がフランス政府に交渉して、フランス向けの新型の量産機の開発を引き受けたのだが、それはシャルロットの専用機の開発後との事なので、暫くは先の話だろう。






















(本当に面白くないな)

 一人、秋八は表情を歪めていた。鈴こそ一夏を奮起させるための材料に譲ったものの、箒も、シャルロットも、セシリアも、ラウラも自分の物になるはずだった。
 なのに、何時の間にかデュノア社は倒産……精々IS学園の特例しか思いつかないであろう一夏により優れた解決策を提示してシャルロットを自分の物にするはずが、本社を破壊されたことがトドメとなったデュノア社は完全に倒産し、当のシャルロットはDEMフランス支社の所属となり、何時の間にか一夏の方に取られてしまった。

(……四季、あいつがまた何かしたのか……)

 四季に対する負の感情とDEMの名からそう思っていたが、あながち間違いでもない。最も、デュノア社の本社を破壊したのは四季の関係者では無く、正体不明のオメガモンズワルトの仕業なのだが。その後の政府との取引でデュノア社側の被害者としてシャルロットの身柄をDEMに取り込む事に成功した。
 四季としては穏便に忍び込んだシャドウフレアチームとそのサポートの二名による調査で不正の証拠を掴む心算だったのだが、情報を掴む前にデュノア社を粉々に吹っ飛ばされた事で失敗してしまった。

(……まあいいさ、次の臨海学校じゃ銀の福音が暴走する事件が起こるはずだ。……そこで一夏の白式が二次移行するなら、ぼくは役立たずじゃなくて、本当に手に入れる筈の専用機が手に入るはずだ)

 秋八が思い描くのはHi−νガンダムよりも強い力を持つであろう機体達。

(それに、箒にも政府から専用機が支給されるって言う話しだからな、束さんからの第四世代機じゃないのは気になるけど、それでも新型の専用機って言うのは悪くない……。上手く行けば、今度こそ……邪魔なアイツを始末してやる)

 ヤマトの知り合いだとクラスメイトに知られて、以前四人で撮った写真を見せている四季を見ながら秋八は静かに笑みを浮かべる。
 ……だが、これまでの二度の経験で学んでいない所が彼足る由縁な気がする。世の中そんなに上手くは行かない、と。……………序でにもっと厄介な物が裏には存在しているのだが、それも知らない様子だった。








 ……アメリカ某施設。

 巨大な鎌を持った影……闇の化身の一人、魔刃頑駄無が其処に居る人間をすべて気絶させた上で悠々と歩いていた。本来ならば、魔刃の力なら皆殺しにす
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