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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
27話『闇の蠢動』
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 一つの極端な言い方をしてしまえば国家代表や代表候補生は一種の偶像(アイドル)、IS学園の生徒はアイドル候補生と言うべきだろうか?

 さて、そんな彼女達であるが外出にも許可が要る学園である以上、購買には通常の学園以上に様々な商品が置いてある。…………彼女達が見ている雑誌もその一つだ。
 音楽関連の雑誌だがどうやらインディーズのバンドの特集らしい……。

「ヤマトのバンドか」

 ふと視界に入ったのは友人の写真がデカデカと載っている記事。それを見て軽く呟くと席に着く。……臨海学校のことで頭が一杯だったために忘れていたが、今度のライブのチケットをヤマトから貰った事をそれで思い出してしまった。

(どうするかな?)

 詩乃とのデートにと言って渡されたチケットだが、何故か二枚以上もある。詩乃だけでなく和人達の分も渡されたのかと思ったが、そちらは既に貰っているらしいので違う様子だった。

 どうするかと考えながら、四季は教室に入ってきた一夏達に視線を向ける。

「あっ、四季、おはよう」

「おう、四季、おはよう」

「ああ、一兄、シャル、おはよう」

 教室に入ってきたのは一夏とシャルロットの二人。その2人と挨拶を交わすと、

「それと、シャル。今週の休みにDEMの本社に来てくれ。一時的に使ってもらう専用機の準備がその頃に出来るそうだ」

「随分早いんだな?」

「まあ、飽く迄一時的なものだからね、データ取りと新開発の前段階みたいな物と思ってもらえれば良い」

 一夏の言葉にそう返す。一夏自体、専用機の受領が試合当日となったのに、シャルロットの場合は週末なのだから、その速さにちょっと驚いていたりする。

 DEMの専用機持ち……企業代表及びテストパイロットは個人用に製作された専用機が渡されるとは、既に大々的に発表している事だ。当然ながら、DEMのISコアの保有数が許す限りと言う注釈は付くが。
 まあ、それはそれ……四季が束と仲が良い為に結構な数の未登録のコアも送られていたりする。当然ながら、それに対する対価として色々とガンダム達から提供された技術も渡しているが。……最近はフランス支社に置いてある“とある機兵”がお気に入りらしい。整備の必要性が薄い『機甲神』については本気で残念がっていたが。

 まあ、今回の場合は元々あった機体を四季の専用機から汎用型に調整しなおすだけなので、それほど手間が掛からずに用意する事は可能となった訳だ。元々第三世代機なのでその性能は申し分ないだろう。

「っと、そうだ一兄、これ」

「チケット?」

 主に自分と詩乃の分以外のヤマトから貰ったチケットの残りを一夏へと渡す。

「友達から貰ったライブのチケットだ。余ってるから誰か誘って行ってきたらどうだ」

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