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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
27話『闇の蠢動』
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きない。……襲撃者のシャッフルガンダムを四季が撃退した時の様に、だ。今回の臨海学校は開かれた空間でのIS運用の為の訓練と言う意味合いがある。
だが、同時に何らかのテロを考えている組織からしてみれば、こう言った学園の外に出る行事は、警備が学園と生徒の両方の意味で手薄になる好機にもなる。
……生徒と言う意味では重要人物は世界でも三例しか存在しない男性操縦者の四季、一夏、秋八の三人に束の妹である箒、限定的な集団からの狙い(旧デュノア社の社長夫婦)ではシャルロット、更に専用機持ちの代表候補生セシリア、鈴、ラウラも狙われる危険のある重要人物に含まれる。
その混乱に乗じてまた敵が動かないと限らないので、今回の行事で三度事件が起こると読んでいるコマンドとしては、四季には臨海学校の方の守りに突いて貰いたいと言う所だろう。流石に遊撃部隊のキャプテン達にも今回は臨海学校の際の事件に対応出来る様にして貰っているが。
……一応、世界最強の千冬が引率についているが、それはそれ。コマンド達は他の勢力に対する牽制程度にはなると考えているが。ぶっちゃけ、千冬も武者頑駄無やら、騎士ガンダムやら、コマンドガンダムなら十分すぎるほど戦ったら勝てる相手だ。
そんなガンダム達の宿敵が今更千冬一人を脅威などと思うわけも無い。寧ろ、好都合とばかりに襲ってきても不思議ではない。
『まあ、こっちとしても普段とは違う環境での起動データって奴は欲しいんだ、『triプロジェクト』の為にも少しは我慢してくれ』
「……はい」
流石にそれを出されると四季としても反論できなくなる。DEMの中で進められている計画『triプロジェクト』。ヴレイブとゼロ炎もその計画の最初の一歩にして象徴となる機体であり、闇の化身達との決着の為、宇宙開発の夢の為にも必要な計画でもある。
奪われたインフラックスと現在開発中の機体の四機を含めて八機が有り、DEMに有るのはその内の七機(量産機である量産型νとνガンダム・ヴレイブ+はこの計画からギリギリ離れている)しかない。
インフラックスが奪われもう一機であるターンエーガンダム・シンが封印中の為に、稼働中のヴレイブとゼロ炎のデータは貴重なのだ。
『それに、ゼロ炎の追加装備のテストもあるんだ』
「新しい頭部ユニットと、人造クロンデジゾイド製って言う……新型ブレードの、か」
今のままでも完成しているゼロ炎だが、徹底的な攻撃力の追及と言う機体の設計コンセプトの為、試合では使用を禁止されている。追加装備のブレードは戦闘力の向上だけでなく、その過剰すぎる攻撃力を試合にも使用できるレベルに制御も出来るそうだ。
『そうなるな。……タダでさえ、寂しがらせてるんだから、とっとと行ってこい』
こうして臨海学校まで訓練は基礎で済まさ
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