暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
27話『闇の蠢動』
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「ふう」

 アリーナ内で人型ターゲットドローン『モック』を撃墜するとHi−νガンダム・ヴレイブを纏った四季は軽く息を吐く。
 実態の無いデータで構成されたターゲットドローンであるモックは撃墜すれば消えるだけなのでアリーナには残骸も残らず、回収の手間も省ける。また、データであるから様々な武装も再現可能だ。

 一夏、シャルロットペアとの試合から続いた連戦でのルーンレックスとの戦闘で傷付いたヴレイブも既にダメージは完全に修復されている。
 ……幸か不幸かルーンレックスの攻撃で使えなくなった大半のパーツを交換した結果、こうして予定よりも早く修復が終わったわけである。
 寧ろ、以前よりも完成度が高まったパーツによって僅かながら以前よりもヴレイブの性能は向上していたりもする。その辺にはヴレイブの兄弟機であるインフラックスの開発過程で蓄積されたデータも活かされている。

『良し、今日はもう終わって良いぞ』

「もう、ですか?」

 通信から聞えてくるコマンドの言葉に怪訝な表情を浮べる。怪我が治ったばかりとは言え、まだ修理の完了したヴレイブの慣らし程度、明らかに訓練時間が少ないのだが……。

『ああ、そろそろ臨海学校の時期だろ?』

「臨海……? はっ!?」

 そう、もう直ぐIS学園の次なる行事の臨海学校がある。……まあ、此処までクラス代表戦では無人機のシャッフルガンダムと獣騎士ベルガ・ダラスの襲撃、トーナメントではラウラのVTシステムの暴走とシステムを乗っ取って復活した聖機兵ルーンレックスの出現と、行事毎に厄介事が舞い込む以上、此処は『三度目の正直』では無く『二度ある事は三度有る』を心がけておいた方がいい。
 だが、そんな事よりも四季には気がかりな事がある……

「暫く詩乃に会えないぃ!!!」

 四季にとっては当面は臨海学校で起こるかもしれないトラブルよりもそっちの方が重要だったりする。ただでさえ、秋八やら千冬やら、箒やらを相手にストレスを貯めているのに、臨海学校と言う長時間に渡ってともなると。

「……本気でサボりたい」

『無理を言うな』

 四季の呟きにコマンドが呆れた様子で言葉を返す。流石に特例貰っている彼の立場上学園の行事をサボるのは難しい。本気で何れ迎える事になる修学旅行は何らかの方法でサボろうと考えている。

 それは良いとして、IS学園の臨海学校が普通の学校のそれと違う部分は、そう言う行事に於いても常にISの訓練に関係していると言う点だ。
 今回の臨海学校は主に学園外での機体の運用時のデータ収集の為の行事と言っていいだろう。学園内では安全性のために閉鎖されたアリーナと言う狭い空間のみでの運用に限定されてしまっている。だが、安全性を考えると学園内ではアリーナ以外では特別な自体以外使用で
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