暁 〜小説投稿サイト〜
嘘をつくから
医療先進国

[8]前話 [2]次話
キュンキュンする、を体感するとき
わたしは、すごく具合が悪いと感じるのだ

ありえないくらいの深い愛を、きっと私は受け止めきれていないのだろう

心臓が縮み、酸素を体に供給しなくなる
指先までぞわぞわと寒気がしてくる

心臓の痛みはやがてその少ししたの位置に移動する

移動するなどきっと気のせいなのだが、私はそこが、心の位置ではないかと思うのだ

心臓の下に、もう一つ臓器があると思うのだ

それはまともな働きをしないため、検査でも発見されることは無い
それは健康に被害を及ぼしたとしても、他の臓器にせいにする
それは脳にも勝る、思考回路を持つ

心という臓器は私を不健康にし
ときめくという症状はどんな薬もきかない

ふいにやってきては私を痛めつけ
去る時にはどうしようもない切なさを残していく

発症のポイントは人それぞれだが
その片鱗が見えたときにはもう遅い

次の瞬間には体のだるさを感じて、息苦しさを覚えるだろう

不治の病に、未だ特効薬は開発されていない

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ