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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
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きたい事がありまして、いいですか?」

「いいけど、何かな?」

「えっと…ここじゃ何なんで、ちょっといいッスか?」

アスカが休憩室の外を指す。

「うん、分かった」

なのはは立ち上がって、アスカと共に休憩室から出て行った。





少し離れた場所でアスカは話し始めた。

「その…個人に対する事なんで、話せない時はそうだと言ってください」

慎重に言葉を選ぶアスカ。その態度で、アスカが何の相談をしにきたかをなのはは察した。

「……ティアナの事、かな?」

なのはの言葉に驚くアスカ。どう切り出したらいいかを悩んでいた時に言われたのだ。

「…そうです。今日、隊長はティアナと何を話しましたか?ティアナはちゃんと自分のミスを理解してましたか?」

ティアナの事を聞きたいと分かっているのなら、後はストレートに勝負するアスカ。

「うん、ちゃんと分かってくれたよ。ティアナの前後左右には味方がいるからって。一人で戦ってる訳じゃないんだよってね。もう、今日みたいな無茶はしないって約束してくれたよ」

「そう…ですか」

それを聞いてアスカは考える。

(オレの考えと高町隊長の指導にギャップは無い。と言うより、ティアナが一方的に勘違いしてる…)

難しい顔をしているアスカに、なのはは逆に聞いてきた。

「ティアナがどうかしたの?」

一瞬、アスカはどうしようかと迷った。

(ティアナが無理を押して自主練している事を伝えるべきか…)

考えたのは、ほんの僅かな時間だった。

「…いえ、ちょっと言い合いしちゃって。こっちも怪我したんだから気をつけろよって、ちょっとしつこく言っちゃったんです」

アスカは、嘘をつく選択をした。

「そうなんだ。痛かったかもしれないけど、ティアナも反省してるし、あんまりしつこく言っちゃダメだよ?」

なのはの注意を受け、アスカはバツが悪そうに頭を掻く。

「はい、気をつけます」

(…隊長に頼るのは、もうちょっと待とう。フォワードの問題なんだから、オレ達で解決しなきゃ)

後にアスカは、この時の判断を大きく後悔する事になる。

この時、素直に相談しておけば、この先起こるであろう衝突を避けられたのかもしれなかったと…





アスカはそのまま部屋に戻った。

部屋にはエリオとキャロがいて、何やら話し込んでいる。

「あ、おかえりなさい」

エリオがアスカを迎え入れる。

「アスカさん、大丈夫ですか?何か、疲れているみたいですけど…」

顔色の冴えないアスカを心配するキャロ。

「ちょっと…疲れたかな?でも大丈夫だよ」

アスカはそう言って制服を脱ぎ始める。

不意に着替えるも
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