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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
19サッキュバスの伝承に歌われたカズマきゅん、全員の前で女神に土下座をキメる
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19サッキュバスの伝承に歌われたカズマきゅん、全員の前で女神に土下座をキメる

「あ…… え〜と、今そこで土下座して、女神に踏まれているのが、伝承に伝わった黒ジャージの男だ」
 神殿に並んだサッキュバスたちに向かって「残念なお知らせ」を伝える族長。
 踏んでいるのは一応女神様なので、サッキュバスをディスペルして消滅させられる相手なのも認識しているが、壁画とか絵に書かれた、一族を救って万年の呪いを解き、サッキュバスを導いている格好良い姿ではなく、新人サッキュバスと女神の交互に謝って、死人を出さないようお願いしていた。
「「「「「え? あれが?」」」」」
「「「「「キモい……」」」」」
「「「「「「最低」」」」」」
 サッキュバスたちに見下げ果てられ、馬鹿にされ続けるカズマ。
 一応アクアに許してもらった所で、族長とかにせがまれて、再び「願いが叶う祭壇」に向かって座らされる。
「続きをどうぞ」
「私達を開放して下さい」
 もう周りにいる族長とか補佐の女からガン見され、どうやって自分たちを救うのか、呪いを解いて人間と同じ種に変えるのか、物凄い目付きで見続けられた。
 説明書を探すが、「サッキュバスを人間にする」と言う説明はなく、最後に「サッキュバスの廃棄について」の項目の中に、自分の死後など、所有のサッキュバスに対してだけ奴隷状態から開放する方法が書いてあった。
「あの、知り合いのサッキュバスとか、全員開放して人間にしたいんですけど、そんな方法ありますか?」
「所有者の居ないサッキュバスを、管理者権限で所有権をカズマ様に書き換え、開放する方法はあります」
「え? ホント、良かった、それお願いします」
「政府との協議で、人間の女性から、ブサイク、伴侶を平気で裏切る女、浮気グセ不倫体質が抜けない女、クソデブ、クズ、カスの遺伝子などが消えてから、結婚できない男性のための補充人員が必要になった場合にに限られます、宜しいでしょうか?」
「はい……」
「調査しますので暫くお待ち下さい」
 確かにこの世界は、男女ともクズやカスが少なく、人間じゃない形をしたブスとかデブも少なく、カズマのいた世界より悲劇も少ない世界になっていた。
「どうなんですか?」
 族長から病んだ目で見られ、まさか「サッキュバスは全員人間が作ったセックス用の人造人間として生産され、夜のお供サッキュバスちゃん人形として売られていた」とは言えなかったカズマ。
 本来全員奴隷なのだが、所有者が奴隷から開放したい場合や、所有者のいない現在の野良サッキュバスだけを一旦自分所有にして、サッキュバスの単性生殖を続ける状態から開放できるとも言えず、言葉に詰まる。
「え、あの、野良、いえ、自由なサッキュバスだけ、一旦俺所有にして、それから開放すれば人間(状態)にできるそうです」

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