第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
我愛羅
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出さない。見てしまった。余りに深い狂気、深い闇。いつものナルトらしくない、と背後で倒れるサスケは疑問を抱いた。なぜ戸惑っているのだろう、そうサスケが思ったのは我愛羅の目の奥の深い闇が見えていなかったからだろうか。いや、違う。サスケも同じくらい深い闇を持っていた。だから同じ闇を持つ我愛羅の闇が上手く見えなかっただけだ。
けれどナルトは、光の塊のようにいつも輝くナルトは、我愛羅の闇をひとたび照らしてしまえばそれが目に入ってしかたない。ナルトが強く光っているからこそナルトには我愛羅の闇がハッキリと見えすぎてしまう。光と闇の両者でもないサクラはぼんやりとしか見えないだろう闇が、ナルトには一層ハッキリと見えるのだ。
「とにかく、サクラちゃんを助けなきゃ……っ!」
心に決めて、ナルトは我愛羅を睨みつけた。印を組む。チャクラを消費してしまうが、仕方ない。親指の皮膚を噛み切り、木の枝に押し当てた――
「口寄せの術ッ!!」
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