暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆蘇生
第十九話 アイデンティティ
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自分を卑下することなんてないです。あたしが生きていられるのはマルバさんが助けてくれたからです。わたしにとっては、それだけでマルバさんが生きた意味はあったんですよ。そんなにがむしゃらに意味を求めなくても、英雄になんてならなくてもわたしにとってマルバさんはマルバさんなんです。それでいいじゃないですか。」
「……!」

マルバは目を見開き、シリカを見つめた。シリカは恥ずかしそうに目を逸らす。
「……ありがとう、本当にありがとう。」
「いやだなあ、お礼を言われることなんてなにもしてないですよ。助けられてるのはあたしのほうなんですから。」
「そんなことない。あはは、君には助けられてばっかだなあ。」
「えへへ、お役に立てて光栄です。」
「それじゃ、帰ろっか。今度は僕のホームタウンを紹介しなきゃね。」
「はい!」

二人はフローリアへと帰っていく。その足取りは軽い。往路には二人の間に人一人分ほどの距離があったが、復路にはなくなっていた。嬉しそうに話す二人は臨時パーティーとは思えないほど仲が良い。二人と二匹のシルエットが傾いた太陽の光にくっきりと映し出された。
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