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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
26話『闇の暗躍』
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冬も疲れ切った様子だ。余程彼女の手続きに手間取ったのだろう。
「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてお願いします」
流石にDEMフランス支社の企業代表になったと言うのは言わなかったが、臨海学校までにはヴレイブ+の彼女用のカスタマイズも終る事だろう。ヴレイブ+も元は四季のヴレイブの前身となった機体、第三世代に分類される高スペックの機体だ。
「え? デュノア君って女……?」
誰かが呆然とした声を上げた瞬間、何人かの生徒が泣き崩れている。彼女等はシャルルFC(ファン倶楽部)と言う非公式団体を結成していた生徒達だ。他にも一夏のファン倶楽部やら、秋八のファン倶楽部やら……四季のファン倶楽部まで存在していると噂では聞いている。
……何故か本人だけでなく、一年生の専用機持ち+箒も噂でしかその存在を知らないらしい。流石に当人に近い位置に居る彼女等に態々誘いの声をかける物好きは何処のファン倶楽部にも居ないと言うことだろう。活動も日時と集合場所だけが所属者だけにチェーンメールで送られているらしく、正にIS学園の秘密倶楽部。
「可笑しいと思った! 美少年じゃなくて美少女だったわけね!?」
勘が鋭いのか、可笑しいと思っていた者もいたらしい。
「って、織斑君、同室だから知らないって事は……!?」
当然知っていた。
騒然となる生徒達を落ち着かせようとしている真耶の姿に苦笑を浮べながら、何か苦労を労おうかと思っていると、一人の生徒があの種の爆弾発言をしてくれる。
「ちょっと待って! 昨日って確か男子が大浴場使ったわよね!?」
……大浴場。元々この学園の生徒は全て女子だけであり、当然ながら寮の住人も女性である。……元々ISを扱える者が女だけである以上、学園建設当時確認されていない男性用の施設等態々作るわけが無い。そもそも、普通の学生寮でも共有スペース以外は基本男女別だ。故に大浴場は今まで一夏と秋八は使えなかった訳だが、当然ながら男子として入学していたシャルロットも使えなかった。
丁度先日、男子が仕える時間が決まったらしい。そして、昨日の段階では一応生徒からの認識ではシャルロットは男と誤認されていた。
「そう言えば、一夏兄さん、昨日デュノアさんと一緒に大浴場から出てきたよね?」
最後に秋八がトドメとなる一言を投げつけてくれる。普通、大浴場から一緒に出てくれば一緒に入浴していたと考えるのが普通だ。
「……一兄、否定するなら今だけだと思うよ」
そして、四季も呆れた目を一夏へと向ける。否定する材料は無いだろうが、と心の中で付け加えておくのも忘れない。
「お、おい、ちょっと……」
『イチカァァァァァァァァァア!!!』
弟二人の言葉に何とか反論しようとして
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