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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
26話『闇の暗躍』
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だろう。だが、そんな四季へも以前ほど負の感情を感じることは無い。
自宅が開発元で有る為に予備パーツも豊富に有る事で修理が完了したヴレイブと、使用者の居ない兄弟機のパーツを使う事で修理が完了した白式と、ルーンレックスとの戦闘で傷付いた二機も無事修復され、ルーンレックスの一戦の傷も癒えてきている。
トーナメントも一回戦だけは全試合行なわれた。元々トーナメント自体が生徒達の将来の為のプロモーションも兼ねているので行なわれるのは当然だ。特に専用機持ち、代表候補生と言った立場に有る者達は其処で十分な結果を出す必要も有る。
最も、四季としては既に家の企業の企業代表と言う立場と後継者と言う立ち居地に有る為にトーナメントの結果も将来に繋がる事も無く、トーナメントの結果は……勝利を捧げると言う詩乃さんとの約束以外には価値は無いが。
「……優勝……チャンス……消え……」
「交際……無効……」
「うわああああああああああああんっ!」
多くの一年の生徒達の間にそんな落ち込んだり、絶望したり、号泣したりする声が響き渡る。トーナメント中止の結果に安堵しているのは他でもなく四季だろう。
組み合わせ的には正に一年最強と言った四季とラウラのペアだったが、それで油断するほど四季は甘くない。試合である以上、何が起こるか分からない以上は中止と言う結果は幸いだった。
(……まあ、結果的に束姉からの依頼も達成できたな……)
束からの依頼であるVTシステムの破壊。ルーンレックスが介入してくれたお蔭で粉々に破壊する口実が出来たのは、敵の行動が四季に味方した結果である。結果的にはそうなったが、二度はゴメンだと言うのが四季の心情だ。
そんな事を考えつつ、席に着くと意識を思考へと廻す。……考える事はシャルロット・デュノアの事だ。流石に何時までも黙っているわけにも行かず、トーナメント終了後には両親の逮捕とデュノア社の一件は伝えられたらしい。同時にフランス政府からの代表候補生の認定の取り消しと専用機の没収等の処遇も含め、彼女の保護を兼ねてのDEMフランス支社へのスカウトも伝えられた。
彼女自身迷ったようだがそれを受け入れ、現在の彼女はDEMフランス支社の企業代表と言う立場になった訳だ。データが少なく開発が間に合わない為に正式な専用機はもう少し先になるが、それまでの仮の専用機として『νガンダム・ヴレイブ+』のカラーを塗り替えて暫定的な専用機として渡されるそうだ。
「皆さん、おはようございます。今日はですね……皆さんに転校生と言うか……ええっと……」
疲れ切った様子の真耶が教壇に立ちながらそう言うが隣に立つ少女に視線が集まっていた。転校生……と言われれば転校生だが、彼女の場合は事情が特別すぎる。見れば千
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