31真琴の危機、魔物の引っ越し
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はなく、ただ術者が多い場所に来て捕食していただけの天使の人形、少しすると血の匂いに呼び寄せられて一弥も参加した。
(おーい磯野、晩飯持って来たぞ〜)
どうしても中嶋くんポジションなのか、何かを腸詰めにして持って来た一弥。もちろん材料は人間の腸と命である。
(テイクアウトはあゆちゃん用だな、ほら、生で食べなよ)
(病院で食べきれないほど食ってきたよ、これも腸詰かな?)
両手で掬ってもすぐ零れてしまうので、命は腹を裂いて筒状の腸に集めて外し、手慣れた様子で風船アートのように絞りを入れて、持ちやすいように首や肩に掛けて帰る準備をする。
「あれ、この三人は食べないの?」
「「「ひいっ」」」
レイプで済む男達と違い、人体も腸も「命を持ち帰る袋」ぐらいの認識しかない連中に囲まれ、血印で貞操が守られたとしても「生鮮食品」として扱われる使い魔には何の効果もない。
(食べないでおくよ、こいつらは魔力源を持ってないし、相沢祐一と秋子さんを敵に回すと面倒だ。今日はいい魔力源が結構入ったし、一弥が持って来たのも合わせると6個、大収穫だ)
安物で小さい魔力源でも、あゆに食べさせれば一つに統一できる、天使の人形もこんなお祭りがあるなら、毎日でも喜んで踊りに来るので、ぜひ無能な指導者が間違った行動をして欲しいと願った。
「おいっ、新しい指示が出たぞっ、全員開放だ。秋子様の命令を破ったお館様は明日自害、新しいお館様から正式な命令だっ」
車を回して来た男が何か言ったが、指示を受けるはずの人員が、半死半生で生かされているだけの状態で捕食されているのに気付き、踵を返して逃げ出す。
(見ちゃったね)
(うん、見られちゃったよ)
「ぎゃああああっ!」
栞が投げた暗闇に足を取られ、歩くことも出来ず、匍匐前進で逃げようと必死な男。
(ナイスコントロール、さてもう一杯逝っときますか?)
(うん、持ち帰りだね)
カウントも一杯二杯で、盃の数なのか、イカやカニ程度の数え方なのか、手早く処理された気の毒な男は、腸に命の大半を集められた後に、両端を縛ってから引き千切られた。
「うおおおおうおおっ!」
(おっ、魔力源持ちじゃないか〜、今日七個目ゲットだ、やったね)
小腸の大半を失い、大腸と適当に繋いで失血死しないよう処理されて、腹も閉じられた男。他の男も同じ処理がされて、そのままでも死にはしないが、人力で開腹手術をして繋ぎ直しなどすると余計悪化して死ぬ。開腹から切断、結合も人智を超えた手段で行われ、大便まみれの腹腔内も、呪いで感染症から守られる異常な事態が起こっていた。
(後は心臓と魔力源を点火するエネルギーが欲しいな、やっぱりお姉ちゃんを滅ぼして、舞さんも道連れコースがいいなあ、ははっ)
まるでハワイ旅行に行ってレイでも掛けられたか、蛇使いのように
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