第四話「IS学園」
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俺は男だよ!! 俺は男だよ!?」
ボキッ! バキッ! ドカッ! ゲスッ!!
さらに、カミーユの容赦ない攻撃がセシリアを襲い、彼女は泣きながら詫びようとするも、今のカミーユには聞き届かないだろう。
「ご、ごめんな……」
「修正してやる! 修正してやる!!」
今のカミーユには目標を修正することしか頭にない鬼となっている。
「カミーユ!!」
慌てて千冬先生が止めようとしたところを、後から来たフォルド先生にカミーユは両脇を鷲掴まれ、教室から退場していく。
「ほらカミーユ、大人しくこっちへこようね?」
「離せ!! 離せよ!? こんな人の気持ちをわからないで言葉の暴力を振るう女なんかと授業が出来るか!?」
「はいはい……」
フォルド先生がガシっと掴んでジタバタ暴れるカミーユを廊下へと引っ張りだす。
「は、ははは……どうも、お騒がせしました!」
苦笑いしながらフォルド先生はカミーユを廊下へと連れて行き、しばらくしてボカン! と殴る音と共にカミーユの叫びは一瞬にして途絶えた。
「先生、授業を再開してください。カミーユはこれからフォルド先生による体罰を与えられますので」
そうジュドーが言うと、千冬先生は納得のいかないような頷きをして、授業を再開した。
また、セシリアはその後医務室へ連れて行かれたらしい。顔面を殴られたり蹴られたりしたせいで、下膨れになってしまったようだ。女性の顔を殴るのはどうかと思うがやはりカミーユを怒らせてしまったことについては「自業自得」としか言いようがなかった。
しかし……カミーユが暴れてしまったせいで、僕らの評判もガタ落ちになってしまったのである……
「やれやれ……」
昼休憩、僕は机に伏せてため息をつく。このまま学食へ行ったら凄く気まずい。仲間と一緒に行きたいのに運悪く置いてかれた。
僕は父さんの所からくすねて来た携帯食を持って来たので、鞄からその一つを取り出して屋上へ向かった。
「……?」
屋上へ行ったはいいものの……そこには先客が居た。一夏と箒だ……
「あの二人……」
僕は少し隠れて二人の状況を再び空気となって聞いていた。何やら箒のほうが積極的に一夏へ話しかけているようだけど?
「その……久しぶりだな?」
「そうだな……」
「どうしてお前がМS学園に入ったんだ?」
「なり行きとしか言いようがない……」
「……」
「……」
(ま、益々気まずくなっているぞ……!?)
僕は半分顔を出してそう思った。すると、先に口を開いたのは一夏のほうだった。
「……そういや、剣道の全国大会で優勝したんだな?」
「な、何故知っている!?」
急に赤くなった彼女は一夏へ怒鳴るかのように聞く。何だか……口調がおっかないな?
「新聞で読んだけど?」
「な、何で新聞を読むんだ!?」
「不理屈だな……読んじゃ
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