第四話「IS学園」
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表候補生を知らないなんて非常識もいいところですわ!?」
「俺達はMS学園の生徒だからそっちのことなんて知らないよ?」
隼人に言い返され、セシリアは返す言葉がなかった。
「くぅ……!」
彼女が悔しがる中、チャイムが鳴り一同は席に戻った。
「また来ますわ!それまで逃げない事ね!?」
そう一夏に指をさしてセシリアは席へ戻った。
「何だか面倒な奴に目を付けられたな……」
ため息をつく一夏は次の授業に備えて机から教科書を取りだす。
だが次の授業を始める前に、来週行われるISとMSとの模擬戦闘訓練を行うので、それぞれ双方の代表者を決めるための話し合いが開かれた。ジュドー達の情報通りだ。
「我こそはと思う者は名乗り出てこい? 代表者だから双方とも慎重に選べ?」
教卓で千冬先生が言い、僕らは話しあった。ここは代表生としてジュドーかカミーユをベストに選んだ。もちろん代表生の二人は自信満々である。
そして、双方の代表は決まった。僕らの代表はジュドーだ。カミーユも捨てがたいが、ここはジュドーの実力も見て見たいという皆の意見によって決められた。そして、対するISの代表生は……クラスの代表生でもある先ほどのセシリアという子であった。
「うわぁ……あの子か?」
僕はつい嫌な顔をしてしまった。まぁ、僕が戦うんじゃないし、観戦役だから関係ないか?
しかし、再びセシリアが興奮しだし、机から立ち上がった。
「お待ちください!私は織斑一夏と対戦したいのです!!」
「織斑と……?」
千冬先生は一夏の方を見たが、一夏は窓辺へと顔を向けて目をそらす。
「そうです! 先ほど代表候補生であるわたくしに向けて失礼極まりない行為を集団で行ってきました。これでは私の機嫌が収まりませんわ!? 織斑一夏! この私、セシリア・オルコットと勝負なさい!?」
「え、俺……?」
一夏はキョトンとして指で自分の顔を差した。
「どうしました!? 怖気づいたのですか!?」
「べ、別に……俺話し聞いていなかったから」
「き、聞いていなかったですって!?」
セシリアは益々顔を真っ赤にして怒り狂う。彼女は堪忍袋の緒が切れ、人差し指をビシッと彼に差してこう言い渡す。
「決闘ですわ! この私を侮辱した以上この勝負を受けなさい!?」
「は、はぁ?」
どうしてそんなことに繋がるんだ?と、僕は呆れ、一夏も首を傾げた。
「あら、此処まで来て引き下がるのですか? やはり、日本の男性は臆病者そろいですわね? こんなちっぽけな極東の島国へ遥々来たというのに、男たちは汚らわしい猿ばかり……」
「……!」
すると、一夏はキレて机から立ち上がった。
「イギリスだって島国じゃないか! まずい料理で何年の覇者だよ?」
「わ、私の国を侮辱しましたわね!?」
「お前だって相手の国を侮辱しただろう?」
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