第四話「IS学園」
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
寄って来た。
「さっきの質問、あれでお前に向けて睨んでいた女子が結構いたぜ?」
と、隼人。
「そうそう、もっと考えてから質問しないと後からヤバいよ?」
と、僕も隼人と同じようなことを言うが、
「フンッ! こんな不愉快な場所とっとと出ていきたいものだな?」
カミーユは別の意味でここを嫌っていた。
「少しよろしくて?」
「はい?」
僕が代わりに振り向くと、そこにはワンピース状の改造した制服を着た欧州系統の金髪少女がこちらへ歩み寄って来た。
「あなたではありません!わたくしは、その席に伏せている方に用がありますの!!」
僕はイラッときたが、ここは抑えろと隼人に肩を叩かれ、僕は黙った。
「……俺? 何か用なの?」
「先ほど、あなたの質問が不適切だったので来ましたの!」
「は?」
「あなた! そう簡単にISを倒せると思って!? MSの方がよっぽど軟弱にみえそうですけど?」
「な、何だと!?」
こんどは、カミーユがキレるが、彼も隼人に肩を叩かれてどうにか抑えた。
「……そうやって今に見下していると、いつか痛い目に会うぜ?」
そう一夏は苛立つ僕やカミーユの代わりに言い返してくれた。
「な、何ですって……!?」
すると、彼女は一夏の席をドン! と叩いてさらに興奮する。
「わたくしは代表候補生なのですよ!? それなら、それ相応の敬意を払ってもらわないといけませんわ!?」
「……代表候補生? 何だそれ?」
その時、一夏の一言で周囲の生徒達が滑った。しかし、僕らは滑らなかった。なぜなら、僕らは「代表生」しか知らないのだから。
「知っているか?カミーユ」
一夏は代表生の一人でもあるカミーユに尋ねると、
「ああ……あまり聞いたことは無いけど、ひょっとして代表生になるための候補になった人達の事を言うんじゃないかな? 候補生ってつくんだからそうだと思うけど?」
「へぇ? じゃあエリートの分類に入るのか?」
そう隼人が答えると、少女はそれを聞いて堂々と胸を張る。
「そう! エリートなのですわよ? あなた達とは違って私は国家の中で選び抜かれた数少ない代表候補生ですの!!」
「へ〜……で、誰なの君?」
今度は僕が問う。すると、今度は彼女だけが滑り、少女は信じられない顔で僕らに名を名乗った。
「わたくしを知らない!? イギリス代表候補生のセシリア・オルコットを!?」
「別に、俺達の中でイギリス出身者は居ないから知るはずがないよ?代表生だったら新聞やニュースで知っているかもしれないけど……」
と、僕。本来候補生になることさえもかなりの苦労と努力が必要とされるのだが、国を代表する代表生よりかは下なのだ。
「ふぅん……」
カミーユはつまらなそうな顔をしてセシリアを宥め、それが彼女をおおいに徴発させた。
「いい加減になさい! 代
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ