第四話「IS学園」
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ソビッチ共ばかりかと思っていたけど、来て損は無かったぜ!」
「フォルド、それ以上は寄せ……」
隣で共に見学しているルース先生が注意する。
そのあと、僕たちは次々と自己紹介を始めて、それが終わると次は一組の女子たちの紹介が始まった。しかし、彼女らは時折僕らに対してわざとか知らないが失礼なことを次々に連発してはジュドーのセクハラの言い返しでところどころ口論になった。
そんな中、一人のポニーテールの可愛い女子が席から立つと、僕たちに名を名乗った。
「……篠ノ之箒だ」
「篠ノ之?」
僕は首をかしげるが、しかし僕以外のMS勢の生徒らは何かとざわついている。すると、それを見て耐えかねたのか、箒という少女は勢いよく机をバンと叩いてこう叫んだ。
「違う! 私とあの人は違う、断じて違うんだ!!」
その勢いに僕はびくっとして、周囲も静まり返った。しかし、それから沈黙が続くも時期にそれも薄まって、次に行うISの講習授業が始まった。
「……はい、質問いいですか?」
山田先生の呼びかけに一人、僕らの中で一夏が手を上げる。
「はい! 何ですか? えぇっと……」
「あ、織斑っていいます」
「織斑……え! 織斑君ってあの織斑先生の!?」
山田先生の驚く声に周囲の生徒達もざわめき始めた。
「あの、言っておきますけど姉貴とは全然関係ないんで?」
そうスマイルで恐ろしい表情を向けると、山田先生は震え上がって謝罪する。
「ご、ごめんなさい! そ、それで……どういう質問ですか?」
「ISって何処を狙えば落ちます?」
「へ……?」
スタイリッシュに尋ねる一夏に山田先生は目が点になった。
「だから、ISってどこを狙えば倒せるんですか? 弱点的なところとか……」
「そ、その……ISはシールドで防御されておりますのでシールドを削るかエネルギーが消費するのを待つしか……?」
「何だ、MSと違って半永久的じゃないんだ?」
と、一夏。MSは核エンジンで可動するため、ISと違ってエネルギーを一々補充することはない。しかし、ISのように防御シールドは持ち合わせておらず、装甲の耐久性か片手に持つ盾に頼るしかない。
だが、武器の威力ではMSの方が上回っており、現在投入されているMSのビーム兵器は一発の威力によってISの防御シールドを貫通してしまうのだ。実弾さえもIS側の実弾兵器と違って連射性と威力も半端ない。防御と機動力ではISであるが、汎用性と攻撃力、可動時間ならMSの方が上である。
「一夏の奴、とんだ地雷を踏んだようだぜ?」
該は呆れてそう呟いた。なぜなら、後ろの席に座る金髪の少女が一夏を睨んできているからだ。案の定、事態は休憩中に起こったのである。
「ふあぁ……暇だな? ここの授業って」
机に伏せて一夏はあくびを一つ。そんな彼の元へ僕とカミーユ、隼人が歩み
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