第四話「IS学園」
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んだ。それに俺がここに居ちゃあ悪いのかよ?」
仏頂面で一夏が答え、それを見て箒が少しビクッとした。
「べ、別にどうしてと聞いたことで……」
「誤解させんなよ……で、何の用だ? もうすぐ飯時だから手短に話せ」
そう言って一夏はベッドから起き上がって食堂へ向かう支度を取る。
「そ、それは……」
しかし、箒は顔を赤くして答えようとしない? 何か用があって来たのにどうしてためらっているんだろう?
「用がないなら俺は行くぞ? おいアムロ、行こうぜ……」
「あ、うん……」
ためらってばかりいる箒に一夏は苛立ったのか、僕を連れて部屋を後にする。
「ま、待て!」
すると、箒は一夏の片手を後ろからガシっと掴んだのだ。一夏は嫌な顔をして振り払う。
「離せよ! 行き成り何するんだ!?」
「よ、喜ばないのか……?」
悲しげな顔で箒が言うが、一夏は何の事だかさっぱりわからないでいる。
「せっかく会えたのだぞ? 喜んでくれないのか?」
「行き成り竹刀片手に怒鳴りながら押しかけて来るようじゃ気分も壊すって……」
そう言うと一夏は再び歩き出し、僕もそのあとに続く……が。
「お、おい!お前……!?」
すると、今度は僕の片腕を後ろからガシっと掴んだのだ。い、行き成り何するんだよ!?
「な、何ですか!?」
僕は振り払おうとするも、彼女が睨んでくるから怖くて片腕が動かない。
「お前! 一夏の友人か!?」
「え、あ……うん」
「なら聞くが一夏はどうなって……」
「いい加減にしろ!!」
一夏が怒号に僕までも度肝を抜かしてしまった。
「い、一夏……」
一夏は僕の手を引いてどうにか助けてくれた。
「コイツは俺のダチだけど、俺のことをそこまで詳しく知らねぇよ?」
そう言って一夏は最後にこう言い残す。
「……頼むから、もう俺に構うなよ?」
「一夏……」
そう言って一夏は僕を連れて食堂へと向かった。何だろう……背後から強い嫉妬と共に恐ろしい殺気が感じるんだけど……?
ハイテク過ぎる校内を見学し終えると、次に僕らは今後の期間お世話になる教室へ向かった。ちなみに僕達の向かった教室は1年1組だ。
僕らは、与えられた席へ、先生たちは一番奥でパイプ椅子に座って見学中だ。
僕らは皆やる気ゼロな顔で授業を受けている。僕らMSパイロットは、仮想敵機がISのため、そのISに基づく基礎知識を学ぶためにこうしてIS学園の生徒達と授業を受けているのだ……
「それじゃあ、皆さんお互いに自己紹介をお願いしますね?」
教卓に座る眼鏡の服担任の山田先生がそう豊かな胸を張る。ちなみに、そんな彼女を教室の後ろで見学しているルース先生が鼻の下を伸ばして見つめていた。
「うひょう♪ あんな巨乳女がこの学園に居たのかよ? マオみたいに肩っ苦しい奴か男を見下すアホで低能なク
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