第四話「IS学園」
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。何だか失礼な気がするな?
「むぅ……!」
案の定、その態度を見たノエル先生がムッとした。彼女だって十七歳という年齢でも、ちゃんと人と話すときの態度と常識はわかっているのだ。
(なによ!マット隊長が質問してきているのに……この人、隊長に失礼よ!?)
そうノエルは思いながら、マットの質問を聞く千冬の背を見た。
「その……こちらに男性職員はいらっしゃるんでしょうか?」
「いません。何せ、ここは女子高というものですゆえ……」
「そ、そうですか……?」
非常識な態度だと苦笑いするマット先生。そのほかの先生も皆苦笑いだよ……
そのあと僕らは一通りの見学を済まし、遼へと招かれた。遼はまるで高級ホテル並みの施設で、部屋には豪勢なベッドが二つとその隣にはオシャレなランプが、そしてシャワールームまで設置されているではないか?僕の学園では遼にシャワー何て付いていなかったし、下の大浴場か外へ行って銭湯とかを利用する。なんとまぁ……ハッキリ言って贅沢な場所で、税金の無駄使いであった。
「うわぁ……!」
僕はあんぐりと口を開けて驚いた。しかし、これは凄いという意味で驚いたのではなく、呆れた意味での驚きであった。
「こりゃあまるで高級ホテルじゃねぇか?」
該も僕と同じ様な事を呟き、そのほかの仲間達も同じように視線で辺りを見渡した。
「しばらくこの三カ月はこの部屋で寝泊まりするんだからありがたく使わせてもらわないとな……」
贅沢だと言っておきながらも、一様自分たちもしばらくの間使わせてもらうのだからこれはこれで有りがたいとカミーユは言った。
僕らは与えられたそれぞれの部屋に向かい、荷物をおろしてようやく寛ぐことが出来た。夕飯までは自由に見学しもいいと言われたが、流石にこの広大な施設を歩きまわると迷子になってしまうし、女ばかりの間を男数人が歩きまわるのも精神的に辛い。まぁ、一人よりかはマシだけど。ちなみに俺相部屋の相手は一夏だ。コイツは遼のベッドに横たわったっきり何も話してこない。何だか気まずそうだから黙っておこう……
「一夏!」
「!?」
僕は突然部屋から入って来た見知らぬ女子生徒の声に驚いて振り向いた。
「な、何だ……?」
一夏は振り向くと、そこにはポニーテールの少女が竹刀を片手に押し掛けて来たのだ。
「ほ、箒……?」
一夏はわずかに忘れかけていた幼い頃の記憶を引っ張り出して幼馴染の名を呟いた。
「……箒?」
僕は掃除道具と勘違いしてたが、どうやら箒と言うのはこの少女の名前らしい……
「い、一夏! どうしてお前がここに居る!?」
怒っているのか? 彼女と一夏は仲が悪いのだろうか? そう思いながら僕は空気となって状況を見ていた。
「は……?」
しかし、一夏は首をかしげている。
「どうしてここに居ると聞いてる!?」
「派遣された
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