第四話「IS学園」
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
出た。見た目はマオ先生のように見えるが……何だろう? マオ先生のように根は優しいという心を持ち合わせていないような気がする。それに……
(……この人から敵意を感じる?)
僕はそう思った。この千冬と言う人は僕らを歓迎していないように思える。
(何だ? この敵意は……それにこの人は優しい心を持ち合わせていない?)
そして、カミーユさえもそう思った。いや、彼だけではない。
(この感じ……寂しさと孤独に満ちた冷たい感情?)
ジュドーさえもそう感じていたのである。
「……?」
すると、千冬さんは僕の隣に立つ一夏と、端に居るユーグ先生を見た。
「……!?」
一瞬千冬さんは驚いた顔をしてが、しばらくするといつもの無表情に戻り、僕らを校内へ案内した。
「MS学園よりも凄いな?」
IS学園の校内はMS学園の内部と比べて充実しすぎた設備でいっぱいだった。例えば、学食とかは食券の販売気がやけに大きかったり……教室や廊下には外のようにホログラムが天井や床を行きかう。ジュドーいわく、そこら中ピカピカチカチカである。
更に、教室に居る生徒や教員が物珍しい目や怪訝な目で僕らを監視するかのように睨んだり、見つめたりしてくる……
「こんな所来るんじゃなかった……」
僕はぶつぶつとそう呟いた。同じく他の皆も……一部の教師たちもそう呟き始めるのだ。
「何だか見世物にされている気分だ……」隼人
「そんなに男が珍しいのかね?」該
「何だ? コイツら……変な目で見やがって」カミーユ
「留守番役のビーチャ達が羨ましいぜ……」ジュドー
「そこら中女ばっかかよ?気にいらねぇ女ばっかりで、何だか気色わりぃな〜」フォルド
「確かに、第一印象は不愉快だ」ルース
「ルース先生も、私語は慎むよう……」マオ
「しかし、これだけ女性が多いとは想像以上だな……?」マット
「ムスッ……」ノエル
ノエル先生は焼もちを焼くような目でマット先生を見つめている。マット先生は鈍感だから気付かないだろうな……?
「でも、皆……?」
僕はふと気付いた。それは、行き交う生徒達が来ている制服のデザインが妙に違ったりする。はいているソックスが長かったり短かったり、柄が違ったり。肩を露出したり、スカートを短くしたり、その逆にワンピースのように丈を長くしたりしている。僕らの学園では軍が関係しているから服装には厳しい。襟のホックが外れているというだけでマヤ先生に怒られてしまう。前何、教員なのにフォルド先生が汚れたネクタイをして出勤してきたので、そこを見られてマヤ先生にガミガミ言われていたところを見たな……?
「あの、織斑先生? ご質問、宜しいですか?」
移動中、マット先生が千冬さんへ質問する。
「何でしょう?」
そう不愛想に彼女は、こちらへ振り向かずにマット先生に背を向けたまま質問を受ける
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ