第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜終わらぬ戦い〜
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だ。
「ッ・・・・」
「ヴィータさん・・・・バインドをよろしくお願いします・・・・」
「オウ。次元犯罪加担の罪で、オメーを」
逮捕する。そう言ってバインドを掛けようとしたとしたヴィータの言葉は、その口から出てくることはなかった。
ズズン・・・・という重く、低く、それでいてかなりの衝撃である何かが、ゆりかご全体を揺らしたからだ。
その振動の隙に青龍の下から転がり出て、ブーメランブレイドを手に動力炉の方へと飛んでいくセッテ。
地上戦は不利と感じたのか、空中戦に持ち込む気だ。
「上等・・・・相手してやる!」
「抑えきれなかったとは・・・・それにしても今のは・・・・」
ヴィータがセッテにむかう中、青龍が先ほどの振動に・・・・・否、正確には振動にではなく、その瞬間に感じた違和感に顔をしかめる。
おそらく、今のは蒔風によるものだろう。
と言うか、このゆりかごを揺らすなど、彼しか思いつかない。
だったら、今の振動とこの違和感に関係がないはずはない。
疑問に思う青龍だが、今はヴィータがセッテと交戦している。
思考を頭の隅に押しのけ、青龍もまた、彼女との戦闘に参加していった。
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廃棄都市ビル群、ある一角
そこで二体の巨影が衝突している。
ヴォルテールとサラマンドラ
轟拳がサラマンドラの頭をもたげさせ、炎剣がヴォルテールの身体を揺らす。
その動作は見た目ではあまりにもゆっくりに見えるが、彼らの身体の大きさを考えてみれば、それは恐ろしい勢いと威力を持っているのだ。
その攻撃による踏み込み、受けた事での後ずさりで、地面が跳ね上がって周囲を揺らす。
まるで怪獣映画の一幕を見ているようだ。
その戦闘に、エリオはもちろん、フリードや白虎すらも入り込めない。
この周囲を襲う衝撃は、一撃で一同を昏倒させるに値するものだ。
だからと言ってそうならないように調整すると、今度はヴォルテールがやられる。
だからこそ、白虎は戦闘には参加せず、彼らがやられないようにコントロールするキャロやエリオたちをバリアで守っているのだ。
だが
「ヴォルテールッ!!!」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!????」
サラマンドラの動きは俊敏だ。
最初の蜥蜴形態が嘘だったかのように、フットワー
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