暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜魔法少女、戦闘〜
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らに向けられないが、ハッキリとした言葉は伝わっていた。



「進化・・・・・否、進歩とは、書いた字が如く「歩」んで「進」むことじゃ。一歩一歩、しっかりと踏みしめていく事。貴様がしているのは、登山と言いながらヘリコプターで山頂を目指そうとしている、ただのバカと同じじゃて」

「・・・・・・ほう」

「そんな登頂になんの意味がある?そこまで行けたとて、次に行くことはできん。真に高い山を登るには、いつだって自分の足で歩むしかないのじゃからな」




それを聞いて、フェイトは思い出した。
そうだ、自分だって、生まれた時から強かったわけじゃない。

一つ一つ、積み上げてここまで強くなったんだ。




母さんは自分を作ってくれた。

ならば、その時さらに強化した個体を作ろうと思えば作れたのではないか?
否、そもそも、戦闘機人という技術の研究自体は昔からあったのだから、あの人ならば簡単に実現したはず。自分にそれをしてしまえばよかったのでは?




だが、あの人はそうはしなかった。

まっとうな手段で、私を強くしてくれるように、使い魔に指示を出していた。




こいつが育てたという、一足飛びの強さと、母さんが私にしてくれた、厳しくも丹念に行った鍛錬。





母さんも確かに、歪んでしまっていた。



だけど!!!





こいつの言う強さが、母さんがくれたモノよりも、勝っているわけがないじゃないか!!!!






「よくもまあ・・・・ここまで言えたものだね・・・どう言おうとももう変わらないよ。ここは・・・・・・・・私たちの勝ちだ」

「それを言った悪役の行く末を、ヌシは知っておるのかな?」

「なに?」





バツンッ!!!



その言葉と共に、いきなり玄武の身体が弾けるように寝たままの状態で浮き上がった。
スカリエッティによる魔力糸を強引に引きちぎった反動によるものだ。

そしてそのまま地面を転がり、落ちているバルディッシュを手に握ってスカリエッティの足を打つ。



「ぐあぁ!?」

それが脛に命中し、もんどりうって倒れるスカリエッティ。
その事態に一瞬気を取られたウーノとトーレの視線が、玄武からスカリエッティへと向く。



と、その隙に玄武が三角形のデバイスモードに戻ったバルディッシュをフェイトの手元に投げつけ、自身はたたずんでいたケルベロスに向かって跳びかかって行った。


しかし、その時にはすでにケルベロスは動いており、人型の玄武を噛み砕こうと、その巨大な顎が開かれていた。




だが玄武はあえて、そこに飛び込んだ。



玄武が飛び込んだ
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