第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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・・それはですね・・・・・」
朱雀が説明し始めた。
それはティアナがまだ応援に来ておらず、最初にセインと戦っていたとき。
三体がスバルに向かい、自分のところに一体のみ。
朱雀は当然、まずいと思っていた。
しかし、最初こそ突破するのは簡単だと思っていた。
相手は一体だし、最悪、いや、最善ここで倒していってしまってもいい。
それに相手はセインだ。攻撃は五体による徒手空拳のみ。
いったいそれであそこまで手こずるなんて思う者がいただろうか?
朱雀は軽くあしらってからセインをまいていこうと考えていた。
だが、そんなことは簡単にいかないと、瞬間一発で悟った。
朱雀が人神体状態で、朱雀槍をを突き出し、セインに牽制してからそこを通過しようとする。
しかし、セインは全く動かなかった。
そして槍がズプリとその胸に「入っていった」
「刺さった」のではない。「入った」のだ。
IS「ディープダイバー」
それをこのように使用してくることなど、セインはしてなど来なかった。
こんなことをしてもあっちの攻撃は通らないが、こちらの攻撃も通らないからだ。
いや、そもそもこのスキルは、無機物にしか通じないものだ。
つまりはしても無意味だということ。
しかし、こいつは違う。
そのままスッ、と腕を朱雀の胸に突き出して、通過させるセイン。
「?・・・・・ッッッ!?オオオオオオオオオッッッッ!!!!!」
そして直後、朱雀が悲鳴にも似た雄たけびをあげて、弾かれたようにセインから後退した。
胸を見るとその部分の服は千切れており、まるで無理やり何かを突っ込んで破れたようになっていたのだ。
「これは・・・・・・かなり厄介ですね・・・・・」
セイン・レプリカがしたこと。
それは自分のいた場所の物質を押しのける、ということだ。
もしオリジナルのセインが壁に潜っているときにISを切って出現したらどうなるか。
そうすればおそらくは壁に押しつぶされて、セインは壁の中で圧殺という面白い死体になっていただろう。
だが、このレプリカは「欠片」が元だ。その強度はオリジナルよりも上。
つまりこいつならば、壁の強度の負けることなく、逆に壁という物質を押しのけて破壊することが可能なのだ。
これが朱雀が手こずった理由。
決して触れてはいけないという理由だった。
「相手は近づいてくるだけです。そして体が重なった瞬間、実体化するだけでその部分を抉り取る。そんな相手に、肉弾戦ができますか?」
「そ
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