最終章 無明編
第68話 派閥
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うに前に出した。
赤砂サソリ
学園都市暫定第一位
能力
傀儡、心理掌握、高エネルギー体の生成......
「んで通り名が『神の傀儡師(エクスマキナ)』ねぇ〜。随分と仰々しいネーミング」
「サソリ先輩っすね〜。早く消えてくれれば仕事もしやすいっすがね〜」
と洋式トイレ型の王座に寄りかかっているとメイド姿のミサカがやって来て、トビの前にチョコ味のソフトクリームを警策にはレモンティーを出していく。
「こちらで宜しいですか?とミサカは確認します」
「待ってたっすよ〜」
「ホントにこんな奴の下に居るのが嫌になるわ〜。そう思うでしょ?天道」
テーブルに並べられたレモンティーがもう一つあり、警策がカップで指差した先には、大きな窓から外の夜景を見下ろす純白の制服に身を包んだ女性が立っていた。
「私は目的を達成する事だけだ」
振り返った少女の左眼に輪廻眼が埋め込まれて耳に黒いピアスをしている。
少女はゆっくりとテーブルに近付いた。
片手に持っているのは自分のトレードマークだったカチューシャが握られて、ソバカスだらけの顔で冷たく言い放った。
「あらそう、別に止めないわよ。アンタの計画も面白そうだしね」
純白の制服を着た女性は振り返りながら持っていたカチューシャを頭に乗せた。
せんせー
木山せんせー
かつて平仮名表記だった幼さを隠し、溢れ出てくるチャクラを冠する復讐者となった彼女は床にヒビを入れた。
「貴女に復讐しますよ......木山先生」
測定不能(レベルエラー)
天道
「うわっと......危ないじゃない!溢れたらどうすんのよ!?」
「ハハハ、頼もしいっすね〜。そうっすよ......木山も出世に目が眩んで純粋な君達を売ったんす!今頃は贅沢三昧、君達の事なんて微塵も考えていない女っすよ〜」
ゲラゲラと笑いコケながらトビはチョコ味のソフトクリームを面をズラして舐め始める。
「......」
「そんな君達に力を与えて復讐の機会を与えたっすよ......警策、天道......君達の力でこの学園都市を終わらせるっす」
テーブルの上に脚を投げ出して指を組む動作をした。
そこへ勢い良く扉が開いて息を乱しながら布束が汚れだらけの白衣で転がり込んできた。
「はあはあ、ど、どういう事だぁぁー!?」
「ん?」
握り締めた計画書を布束は前に突き出しながら肩で息をして敵意剥き出しの状態で呆けている扉を睨み付けた。
「元々妹達計画の発案者が、あ、アンタになっているわ!せ、説明をして......」
しかし、次の瞬間には計画書はトビに奪い取られて、指から発した火花で燃やした。
「!?」
「ワザワザ届けてくれてご苦労さんっす。出向く手間が省けたっすよ」
「!!あ、アンタが黒幕かぁぁー
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