Side Story
少女怪盗と仮面の神父 39
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王子の判断は、きっと正しい。でも、だからってこんな、ハウィスを殊更苦しめる遣り方……っ)
「ハウィ」
「確かに、私達がやってきた事自体は略奪者と変わりないわ。ウェミアさん達……ミートリッテに対しても、償う方法なんてありはしない」
ミートリッテの声を遮り。
ハウィスの剣が夜空で……うっとり微笑むイオーネの頭上で、きらりと光る。
「私も、陸な死に方はしないでしょうね」
小さく零れた呟きは、ミートリッテからは見えないハウィスの目に、落ちない涙を感じさせた。
「……いや……」
(ハウィスが壊れる。心が、壊されてしまう)
「嫌だ……!」
柄を握るハウィスの手に力が籠る。
(こんなの嫌だ! 私はもう、誰も……誰もッ!)
鋭利な凶器が、イオーネの頭に狙いを定め
「「やめてぇぇええええええええーーっ!!!」」
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