第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#45
FAREWELL CAUSATIONX〜時ノ雫〜
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聖者の如く躰が開いたのを見計らい、
「 “Menuetッッッッ!!!!” 」
ズドォッッッッッッッグオオオオオオオオオオォォォォォォォ
ォォォォォォ――――――――――――――――――――
――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!
脳天から無防備のまま急転直下、
石造りの大地への無慈悲の着弾、玉砕せしめられた。
衝撃でビルの壁面にまで亀裂が走った陥没痕、
さながら地下近郊で不発弾でも爆発したかのような凄まじさ、
コレが一人の少女が天空から堕ちてきた痕などと誰が想像し得よう。
そしてその絶威を成し得たのも一人の少女、
花飾の爪を眼前に翳す傍らにスタンドが完全に追随している。
先刻、少女の告げた舞踏名に深い意味はない、
ただ 『屍 骸 傀 儡 系』 のスタンドには
何らかのキーワード、符 丁を用いて
能力の発動を促進させるモノが多いというだけだ。
そして過程は問題ではない、重要なのは今ティリエルが
その事実を完璧に「認識」しているという事。
ただ息を吸って吐くように、手にした小枝を折るように、
“出来て当然” と想う精神状態に到達しているコト。
それがスタンドを操るに於いて一番重要なモノであり
極まれば時空間を支配出来る能力の根幹でもある。
勝敗は決した、短い間に立場が二転三転する好戦だったが、
最後は無敵のスタンドを配下に誣いた
ティリエルに勝利は齎された。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!!
自動追跡の爆弾スタンド、その狂乱の爆撃を幾度も受けたが如く、
惨慄なる有様で地中深くから引き摺り出されたアラストール、
殉教した聖者と呼ぶには余りに惨たらしいその全貌。
フレイムヘイズで在るならば誰しも視たくなかったであろうその姿、
しかし圧倒的な 『正義』 の一方的な蹂躙の前では
最強の魔神と雖も地に伏するしかない。
属性が変わっているので全身から迸るのは血ではなく紅の炎だが、
それがそのまま現在の悽惨を顕していると云って良い。
寧ろアラストールだったからこそ、
辛うじて絶命を免れているといった状況だ。
凄烈なる竜鱗の黒衣も、今は役割を失った襤褸雑巾と大差はない。
何れにせよ完全決着、一対二では策を用いて辛うじて互角とはいえ、
“一対三” では勝ち目など在ろう筈がないのだ。
『ぐ……か……』
霧の処刑台に架
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