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第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#45
FAREWELL CAUSATIONX〜時ノ雫〜
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義《ジャスティス》』 の能力、
それに比べれば折れた骨を元通りに繋ぎ合せる事など児戯にも等しきコト。
 痛みは有るが神経、細胞、骨髄に到るまでほぼ100%繋がった。
躊躇いなく覚悟を決めて折ったため、却って頑丈になるような代償だった。
 指先まできちんと動く事を確かめ少女が頷くと同時に
間近のソラトも霧から解放される。
 今や 『正 義(ジャスティス)』 は完全に彼女の支配化、
300メートルに及ぶ射程、
霧の及ぶ範囲およそ全てを明確に認識出来た。
 それを遠間に瞠目(どうもく)するアラストール、
魔神の灼眼を愛染の正眼が射抜く。
「 『正 義(ジャスティス)』 が……」
 王の周囲で、無数の死霊が同時に現れた。
「 “一曲踊って欲しい(ダンスしたいそう)” ですわッッ!!」
 威圧のみで届いた言葉を皮切りに、
死霊の群れが核熱の防壁に殺到する、
その身は灼け散ろうとも、尚相手を誘い込む破滅の求愛。
 引く手無尽の死々叢(ししむら)に、
さしもの絶対障壁にも綻びが生じる。
100人死しても101人目が到達出来れば良い、
この狂気の特攻はコノスタンドに限り恒常し得る。
 


 

 ジャグワアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!
 

 

 

 触れた者スベテを滅する無欠の法陣が消え去った、
数多の死霊が骸と共に、幾ら絶大な強度を誇るとはいえ単体防御、
相対比を一方が上回れば当然霧散する。
 とはいえ歴戦の王アラストール、窮地に於ける驚駭や嗟嘆など
不毛と熟知しているため既に繰り出していた法儀、
取り囲む死霊を上回る数の “陽炎”
屍拾いラミーの御株を奪う群体の戦陣。
 コレがフレイムヘイズや紅世の徒なら有力な効果を発揮しただろう。
アラストールが持つ業前(わざまえ)その精度、
練度で具現化したため卓越した自在師でも
直接触れてみなければ真贋の区別が付かない相似性。
 だが今回は相手が悪かった、悪過ぎた。
言うまでもなく “霧” は余す事無く周囲を取り巻いている、
そしてその一つ一つを調べる必要は無い。




         ガオンッッ!!  


ガオンッッ!!  ガオンッッ!!    ガオンッッ!!

 
         ガオンッッ!!

                                                                                                            



 『正 義(ジャスティス)』 は “死体と生体にしか” 効かないのだ。
故に、幾ら精緻に偶像を創りあげようと無駄無駄無駄。
 「属性」が変
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