第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜選択肢の有無〜
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ン、ノーヴェ、ウェンディ。お前らの人生で、最初で最後の選択肢だ。可能性を取るか、安定を取るか、自分の意志で。それが、生きる強さってやつだ。お前たちは何か一つでも自分で何かを決めてやるってことがなかった。さあ、此処で決めろ。そしてそれから・・・・・」
蒔風の言葉。
その言葉の先は発せられなかったが、十分に意味は理解できた。
数秒の沈黙
そしてその言葉に、まず動いたのは
「あたしは・・・・決められたレールなんか走れない暴走列車だからな。つまんねぇ人生なんざ、まっぴらごめんだ」
ノーヴェだった。
足元から腕を伸ばし、蒔風の手を取って立ち上がる。
その姿をみて、ウェンディ、セインもその手を取る。
「あ〜〜あたしは面白そうなとこにつくッス。それにノーヴェほっといたら大変そうッスから」
「私は潜ってばかりだったからね〜〜。確かに、広い世界には興味があるなぁ」
その手ににやりと笑って頷く蒔風。
そして、チンクの方を見た。
「で?どうする?チンクさんよ。お前はこれだけの強さを持てるかい?」
だがチンクはいまだに頭を抱えて振っている。
「そっちに行って、どうするのだ・・・わたしたちは・・・・戦と・・・・」
「生まれた理由に意味などない。価値があるのは、生きる理由だ」
「ッ!!!」
「生まれた時から人間は犯罪者だとか善人だとかって決まるのか?違うだろ?生まれた後、生きてる間にそう言うのは決まる。お前がどう生きるかは、お前の自由だ。戦闘機人として、兵器として生きるか。それともそれを受け止めた上で、これからの世界を生きていくか・・・・・・どうする?今しか選択できんぞ?」
蒔風のその言葉に、顔を俯かせ、それからチンクが顔を上げた。
「貴方は・・・卑怯だ・・・・・選択肢などないと言っておきながら、貴方は今しかないと、一つしかない選択肢を私に迫る」
「ふふん。よく考えてみるんだな。そう、実は選択肢などないっていうのは大ウソだ。実はある。だが、人生の選択肢はあまりにも多すぎてとてもじゃないが選ぶなんてもんじゃない。だから、「ない」んだ」
「で・・・その中からあなたが二つを選んでくれたと、そういうわけですか」
「そうだ。さ、どうする?」
そう言う蒔風に、チンクが近づく。
近づいていき、距離が狭まり
そして
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