暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜選択肢の有無〜
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闘実績、その他諸々。確かにお前たちは知っている。その技を、技術を、行い方を知っている。だがな、それはあまりにも未熟な知り方だ」


その言葉に、ノーヴェが反論する。
もとより口の悪い彼女だが、今はイライラしてるのか、さらにそれが激しくなっている。




「知ってんだから、出来んのは当たり前だろ!!!それが力だろ!!!」



確かに、知っていれば行うことも可能だろう。
それを「身に付けた」と言うものもいるだろう。



しかし、それではだめだと蒔風は首を振った。




「違うな。それでは意味がない。いいか・・・・・力とは、技術とは、武とは、長年の弛(たゆ)まぬ鍛錬の元に昇華されて、その身に刻まれるもの。知っているだけでは錬度が足りない。識(し)って初めて、修得する。お前らのそれは、違う。「本物」だったらそんな動きなどしない。識っている者はああは動かない。本物の動きって言うのはな、型にはまらないもんなんだよ」

蒔風が構えに力を込める。
その動作だけで周囲の人間が固まった。


「教えてろうか?識るという事と、知るという事の、圧倒的なその差を、今ここで!!!」


その言葉に、ついにノーヴェが動く。

ローラーブレード「ジェットエッジ」を回転させ、地面を滑って蒔風に向かう。
その拳にあるガンナックルのリボルバーが回転し、渾身の力を溜めこんでいく。



そして蒔風の眼前に迫った瞬間






ダゴンッ!!!!!!


地面に叩きつけられた。
目の前に見えるのは天井と覗きこむ蒔風の顔。

蒔風の手はノーヴェの襟を掴んでおり、そこを掴んで地面に叩きつけた・・・と言うよりは、押し付けたのだ。

まるで「構えた」という形から、「叩きつける」という形の一コマに移行したようだった。


一瞬だった。
ノーヴェが何をされたのか気付いたのは、叩きつけられた後だった。





そのノーヴェを見、蒔風が見渡してからその場の全員に言った。




「お前ら、知りたくはないか?世界を」

「え?」


「お前らの世界は、今まで任務だの研究室だのしかなかった。お前らは他の世界を知っているのか?知りたくないのか?」


その言葉に、一瞬詰まる一同。
しかしノーヴェも含め、その場の全員が黙ってその言葉を聞いていた。


「命令されるがままに動き、生みの親だからと言ってその言う事を聞く。お前ら、それでいいのか?お前らの正義は、それでいいと言っているのか?こんなことして、気分がいいのか?ん?」




蒔風の言葉に少しだけ覚えがあるように、四人ともが顔を背ける。
確かに、誰かを傷つけることは好みではないし、実際チン
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