暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜選択肢の有無〜
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と、その頬をスティンガーが通って行き、後ろの壁に突き刺さった。



恐る恐る振り返ると、そのスティンガーは根本までズッポリと突き刺さっており、出ているのはピンセットでつまむ程度だけだ。



「手投げ系は苦手だなぁ・・・・」

そういう蒔風がポリポリと頬を掻き、ついにチンクに向かって突っ込んだ。



とっさにそれに反応したチンクが、スティンガーを投げ放つ。

その途中や背後で爆発するそれを、蒔風がかわしながら近づいていった。
そして天井を蹴り、チンクを頭上から攻めにかかる。

しかしチンクは自分をコートで庇いながら、蒔風の目の前にスティンガーを放り、それを起爆させた。



グおっ!?と蒔風が声を出して爆発に消え、チンクもさすがの至近距離に地面を倒れて床を滑る。

その衝撃に耐えながらもチンクが立ち上がると、目の前の煙から足が伸び、足元をすくう様に右から左へと振るわれた。



それに立ち上がったばかりの体勢を崩され、一瞬無防備になるチンク。
しかしそんな体勢であっても、彼女は今まで訓練を受けてきた戦闘機人だ。

懐に手を伸ばし、スティンガーを手に取ろうとする。










「させまっせん!!!」

「ッ!?」



蒔風がガシッ!!とその両手を掴み、チンクの手からスティンガーがこぼれ落ちる。
さらには懐にあった物までボロボロと床に落ちてしまった。


武器を一瞬で失うチンク。取り押さえる蒔風。




勝負は着いた、と思われた、その時





「チンク姉にぃぃぃぃいいいいい!!!手を出すなぁ!!!!!!」





ガゴォ!!!!!

蒔風の側頭部に踵が命中する。
やってきたのは戦闘機人二人。

短髪でぶっきらぼうそうな少女、ノーヴェと、気さくな感じの少女、ウェンディだ。



蒔風を蹴り飛ばしたのはノーヴェの方だ。
その証拠に、その脚に装着しているジェットエッジのリボルバーが勢いよく回っている。



「よっしゃ!ざまーみろ!!」


渾身の一撃を与えた事で勝ったと思いこむノーヴェ。
しかし、ウェンディに肩を借りて立ち上がったチンクが大声で警鐘を鳴らした。



「終わっていないぞ!!!油断するな!!!!」

「え?・・・・ぐあっ!!!!」


呆けた声と、驚きの声が連続して響く。
ノーヴェがその声に搬送した瞬間、蒔風がその脚を掴み、大きくブン回してウェンディに向かって投げ放ったのだ。

何とか着地して、構えるノーヴェ。
更にはチンクがスティンガーを、ウェンディが大型プレート「ライディングボード」を構えた。




「戦闘機人三人
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