第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜選択肢の有無〜
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を回収しに来た。連れていかせては貰えないか?」
無論、こんなことが通るわけもないとチンクも重々承知だ。
だが、今は時間を稼いで増援を待つ事が先。どんな話も、無駄にはならない。
「え?ああ、いーよ?連れてきゃ連れてけ」
「だろうな、ならば・・・・え?」
しかし、蒔風の答えは信じられないものだった。
連れていきたければいけばいいじゃない、と
「そ、そこは「そうはいかない!!」というところじゃないのか!?」
「え?いやだってさ、お前別にこいつと戦ったとき信念に反するような手を使ったわけじゃなさそうだし、たとえそうでもこいつは純粋に負けたんだろ?だったら別に口出しはしないなぁ」
なんともあっけらかんと言ってのける蒔風。
その蒔風になぜかチンクが焦り出した。
「そ、それでいいのか!?本当に連れていくぞ!?」
「だからいいって。ま、でもその前に一つ聞いてほしい事があるんだ」
「な、なんだ?」
いままでへらへらと笑顔でとんでもない事を言ってきた蒔風に、チンクが若干うろたえながら訊く。
その蒔風が、一体何を言ってくるのか。
「連れていくなら連れていくで構わない。だけど、俺を無視して通れると思うなよ?」
「・・・・・・・・は?」
「ギンガを連れていきたいならご自由に。だけど俺は、お前を捕まえなきゃならんし、こんだけの事件起こして見逃すわけにもいかない。だから・・・・オレを突破してみろよ」
蒔風が本気の目になる。
もはやそこに笑っていた青年はなく、凄まじい気を放つ一人の男がそこにいた。
「そ、それは勝手にとは言わないぞ!?」
「ああ?しらねーよ。だから勝手に捕まえていけって。オレはそれを止めはしない。オレの狙いはお前だから」
「くっ・・・・結局は障害になるという事か!」
「結果的にはね〜〜〜。ギンガ連れていくなら別にそれで俺は、やらせはせん!!とかにはならないけど」
クソッ!!と悪態をついて、ついに蒔風に向かってナイフを投げるチンク。
狙いは胸元、ど真ん中。
爆破で視界をくらませて、二撃目で仕留めるつもりだ。
だが
「よっ、とぉ!!!」
蒔風はそれから逃げも防ぎもしなかった。
ナイフに合わせて上体を反り、右手でスティンガーを掴み取ってからそれを見、チンクに向かって投げ返したのだ。
その間、実に一秒にも満たない。
全く動かず、さらには掴んで投げ返すという芸当にチンクが唖然としている
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