暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜襲撃〜
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キャッチする蒔風。
そして「なんだよぅ」と言いながら置いてあったテーブルにコップを一つ一つ置き、均等にコーヒーを入れていく。




「あそこに置いといたから勝手に取ってってくださいね?っと・・・・・・・・・・まったく、どういった現状だ?」



なのはとフェイトがかいつまんで現状を伝える。
というか、お前通信機持ってないのか?




「なるほど・・・・・やっぱ用意しといて正解だったってわけだ(パチン!!)」


蒔風が指を鳴らす。

なのはが「用意って何!?」と聞く前に、その現象は始まった。




地上本部の地面から上空を結界が覆う。
周囲三点に設置された獅子天麟を起点に展開されたものだ。

それがバリアにへばりついたガジェットを押し出し、引き離す。
ホテル・アグスタの時と同じものだ。


「これで幾分かバリアも持つだろ。地上本部が焼け落ちる、なんてことはないな」

「よ、よかった・・・・」

「それで、獅子から伝言。フォワードたちが合流のために地下へと潜っていったらしい」

「じゃあ私たちも!!」

「行こうか。どれ、そこ通してくれよ・・・っトォ!!!!!」




蒔風がケンカキックでエレベーターの真ん中に蹴りを入れる。
すると真ん中の開く隙間に足が突き刺さり、足の周辺だけ丸く変形してしまった。



「「嘘ぉ!?」」


「こんくらいで驚くなよ今さら・・・っと」



さらに足を引っこ抜き、そこに手を入れて強引にエレベーターを開く蒔風。

これで進路は開けた。



「行くぞ!!お前ら!!!(ガシッ!!)」

「え?行くぞって」

「一体何を・・・」



「紐なしバンジーーーーー!!!!」


「「キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」」








どうするのか、という二人の肩を掴んで、蒔風がエレベーターの竪穴に飛び降りていった。
完全にいきなりの事で、なのはとフェイトがさすがにビビる。


そりゃそうだ。
デバイスも無く、こんな狭い竪穴に三人も同時に飛びこんだら悲鳴も上げる。



暗い穴を落ちていく三人。
そうして一番下に到達したところで






ボゥワ!!!!ズゴォオオオオッ!!!!!








蒔風が二人を掴んで開翼し、その勢いを完全に殺す。

そして同じようにエレベーターの扉を開け、その階に到着した。




「着いたな」

「「なにしてんの!?死ぬかと思ったよ!?」」

「悪い、その感覚はオレにわからん」





肩で息をする二人にシレッ、と返す蒔風
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