第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜予言の書〜
[2/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きて、シグナムが挨拶をする。
それに倣って蒔風となのはも挨拶をし、なにがあったのかを聞く。
なんでも保護していた少女が逃げ出してしまったそうなのだ。
現在、手の空いた者が全員で捜索に当たっているらしい。
「そんな大げさな」
「大げさなんて事はありませんよ!あの子は人造魔導師です。先天的にどんな能力を持っているかわかりません。もしそれが暴発でもしたら・・・・」
「だとしたら、すぐに大人数での捜索は止めとくんだな。それこそビビって暴発させるかも知れんぞ」
蒔風の言い分ももっともだ。
あまりの的確な言葉に、シャッハも「う・・・」とたじろいでしまう。
だが蒔風は笑顔で
「ま、気楽に探そうや。案外、そこらへんの庭でも散歩してるだけかもよ?」
といってポクポクと歩き始めた。
なのはとシグナムは目を合わせ、ハァ、とため息をつきながらその後を追っかけていった。
「シグナムさん、一体あの人は?」
「まぁ・・・その、気にするな・・・・」
------------------------------------------------------------
そうして蒔風が早速やってきたのは最初に言ってた中庭だ。
後ろからはなのはもついてきている。
理由としては、なんとなくついてきたくなったのだそうだ。
「で、なんで真っ先にここなの?」
「そうだねぇ、俺だったらここにくるから」
「??」
「つまりオレもガキだってことさ、ほれいた」
蒔風が指をさす。
その先の茂みがガサガサと揺れ、その中から金髪の少女だ出てきた。
病院特有である患者用の服を着て、手には小さなウサギのぬいぐるみ。
そして左右で色の違う瞳には、外の世界への怯えがあった。
とはいえ
「おお、オッドアイって奴か?キレーな目ぇしてんな。どうよ、この子?」
「しゅ、舜君・・・・」
蒔風が、猫でも持ち上げるかのようにひょいと持ち上げてその子をなのはのとこまで持ってきた。
脇に手を入れて高い高いと持ち上げてからベンチに座らせる蒔風。
「なにしてたんだ?」
「えっと・・・・」
「ん?どうしたの?」
蒔風となのはが二人揃って少女に訊く。
だが少女にとって、これがほとんど初めての他人との接触だ。
緊張か、恐れか、うまく言葉が出てこない。
そんなことをしていると、二階の窓がきらりと光り、何かが少女の目の前までやってこようとした。
「逆巻け!!ヴィンデルシャフ「子どもがビビる登場はNGラリアットォ!!!」っとぉ!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ