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ep.035 死なない工夫 その2
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弾丸が子規にダメージを与えている。
「はぁ.....はぁ.......あと....3分....。」
子規はもはや気力だけで動いているようなものだ。
そしてここで子規は1つの結末にたどり着く。
「ゴム弾は2丁合わせて10発....この弾幕もあと2分でほぼ消滅する。 10発の弾丸だけじゃ3割の弾の4分の1を防げるかどうか......あと1分の耐久で終わるってのに!!」
雨の如き弾丸に撃たれれば恐らく1分も保たずに即死してしまう。
子規の欠点は計算ができ過ぎるために起こる敗北の予知にあった。
「クソが....まだここからだろーが。 戦闘はこれから始まるってのに戦略立てた俺が倒れてどうするんだ。」
すでに大量の出血で歩くこともままならない。
その中で知った『死』の運命。
子規は弾幕が消滅するまでのカウントを始めた。
このカウントを終えれば自分は命を終える。
「110...........100...........90..........80...................。」
目を閉じる。
"いさぎよさ"と言ってしまえば聞こえは良いが、それは"踏ん張りの悪さ"とも捉えられる。
『ヤバいな.....走馬灯っぽいのも見えてきた。』
「30.........20.........10....9....8....7....6....5....4....3.....。」
銃を手放す。
これで正真正銘の丸腰だ。
弾幕が消滅し、雨の如き弾丸が迫り来る。
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