第三話「ゼータガンダム」
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お前は凄いよ……お前のガンダム凄いな? 見下したりしてごめんよ?」
そこまで言われれると、僕も逆に申し訳なくなってくる。
「……別にいいよ? それに、僕は凄くない。ハンマーがなければ僕は今頃負けていた。むしろカミーユの方が格段上だよ? ハイメガランチャーの威力は半端なかったよ?」
「そんな、俺のほうが兵器に頼っているだけだから……」
僕らは控えめに言いあいながら和解し、カミーユは僕の友達の一人となった。
「仲直りは済んだか?」
僕たちの後ろから一人、担任のマット先生が現れた。
「先生?」
カミーユは先生の方へ振り向く。すると先生は微笑みながらこう言った。
「カミーユ、アムロと戦ってみてどうだった?」
「……正直、俺の負けです。先生がおっしゃったとおり、俺はまだまだ未熟者です。むしろアムロの方が凄いくらいですよ」
「そ、そんな……僕はただ」
「それでいいんだよ? それで。こうして和解すれば気持ちがいいだろ?」
「先生、それと……失礼な態度をとって本当にすみませんでした」
カミーユはそうマット先生にも詫びるが、先生は気にしていない様子だった。
「気にするなって? 俺はお前達が仲直りしてくれたらそれでいいんだ♪」
「先生……」
僕は、こんなに先生は珍しいと思った。僕がこれまで知る先生は傲慢で威張って何時も成績の悪い生徒達を見下している。それに比べてマット先生は軍人なのにどの生徒にも優しく、自分は何を言われようと、生徒のために頑張ってくれる。今どきの民間人の変な教員よりも軍人でこんなに温厚なマット先生がとても人間らしく見えた。
それから数日後、僕も少しずつMS学園に馴染んできた。カミーユともいい調子で仲良くできている。たまに短気も起こすが、根はやさしい奴だということも分かった。明砂も、コイツの幼馴染のファとは親友になれたようだし、これで一見落着かな?
「はーい、席に付けよ?」
チャイムが鳴って僕らは席に着く。そして今日はマット先生から特別な知らせがあると聞いて僕らは真剣に聞いた。すると?
「突然の申し出が飛び込んできてこちらもとまどっているようであるが、少し落ち着いたようなのでお前たちに話しておこう?」
「何だろ……?」
僕は首をかしげて先生の本台を聞く。
「学園の中から代表者を選び、彼らを「IS学園」へ派遣することにしたんだ」
「え、えぇ!?」
え、どういうこと!?どうしてIS学園に僕らが代表になっていかなくちゃいけないの!? ま、まぁ……どうせ僕は選ばれないだろうけど?
「それじゃあ代表者を発表するから呼ばれた生徒は放課後職員室へ行くように? それじゃあまず一人目、カミーユ!」
「な、何だって!?」
「すまないが、拒否権は無いらしい? 風邪でも引かない限りはな?」
「そ、そんな……!」
カミーユ、
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