第三話「ゼータガンダム」
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!?
『アムロのお父さんが作ったガンダムの兵装のなかで最強の威力を与える物理的兵器、その名も「ガンダムハンマー」だよ!』
「が、ガンダム……ハンマー……?」
僕は、そのちゃっちい特殊武器を目に悲しくなった。こんな鉄球で可変形MSに勝てると思っているのかよ!親父、絶対ふざけて作っただろ!?
「ハッハッハ! そんな鉄球で何が出来るってんだ?」
「く、くそ〜……バカにするなよ!? ガンダムがただの白兵戦用モビルスーツじゃないところを見せてやる!!」
僕はハンマーをがむしゃらに振り回してゼータガンダムへ突進する。こうなったらやけだ!!
「そんな攻撃……くらえ!」
ゼータガンダムの両腕からグレネードが放たれた。
「こんなもの……!」
僕はハンマーのチェーンを振り回して円を描き、それをゼータに向けて盾にする。
すると、襲い掛かるグレネードは遠心を描くチェーンに衝突して爆発し、ハンマーとチェーンは無傷であった。
「な、なにっ……!?」
侮っていたと、カミーユはチャージをし終えたランチャーで今度こそトドメをつけるのだが……
「させるかぁ……!」
僕は引き金を引かれるまえにハンマーを投げつける。すると、ハンマーは一直線に突っ込み、ゼータガンダムが持つハイメガランチャーを弾き飛ばしたのだ。
「な、何だと!?」
「これでも……!」
そしてゼータガンダムへ接近し、ハンマーを振り下ろす。
「くらえぇ!!」
「うわぁ!」
ハンマーはゼータガンダムの肩部に直撃し、大打撃を与える事が出来た。そしてもう一発!
「倍返しだぁ!」
僕は叫ぶとともにハンマーを横に振り回す。ハンマーは次にゼータガンダムの脇腹を直撃、ヒット数は僕と互角になった。
「まだまだぁ!」
後一発当てれば勝てる!これで最後だー!!誰もがそう思っていたが、しかし……
「タイムオーバー! 戦闘終了! 勝者ドロー!」
「「なに!?」」
僕とカミーユは同時に叫び、少々納得のいかない終わり方で勝負は終わった……
その後、僕はやりきれない気持ちでいっぱいだった。ドッグへ戻り明砂と会う。
「すごい! アムロ!? ガンダムハンマーを使いこなすなんて」
「そんな……僕は別に」
「でも、引分けだって? 惜しかったね?」
「うん……でも、負けるよりかはマシだろ? ハンマーのおかげで助かったんだから、一様……ありがとう」
僕は照れ臭くなり、モジモジしながらこれだけは礼を言った。
「アムロ……」
初めて聞いたアムロの礼に明沙はつい嬉しくなった。
「うん! ……うん! うん!! 私の方こそありがとう!」
「あ、ああ……」
「アムロ……」
「カミーユ?」
そんな中、僕の後ろからカミーユと、彼の後ろからファも来、僕らの元へ歩み寄ってきた。
「……俺の負けだよ? 悔しいけど、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ