第三話「ゼータガンダム」
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そして決闘当日。アリーナには全一学年が見学に来ている。観客席の中には一夏や隼人達の姿が見えた。ちなみにMSでの決闘は、銃兵器はペイント弾、ランチャーやビームサーベルは立体映像を使用し、触れれば得点が増え、それが何点かヒットすれば勝ちとなる。
「頑張れよ?アムロ!」
「お前のガンダムの凄さを見せてやれ!」
「カミーユに負けるなよ?」
そう応援し、彼らはアムロの勝利を願った。
『アムロ、ガンダムは何時出せる?』
オペレータールームで明砂の通信が聞こえた。丁度今ガンダムを装着したところだし、何時でも出せれる状態だった。
「ああ、何時でもいいぞ……」
『わかった!じゃあ行くね?……RX−78−2・ガンダムカタパルトセットスタンバイOK!発進どうぞ!』
「……ガンダム、アムロ行きまーす!」
カタパルトからガンダムは飛び立ち、上空へと浮遊していた。そして対峙する目の前にはゼータガンダムが浮かんでいる。
「ゼータガンダムか……敵わないかもしれないけど、勝ちたい!」
「俺がアムロと互角だなんてどういうことだ……わからないが、勝ってやるぞ!」
先に先手を取ったのはカミーユであった。ゼータガンダムは飛行形態ウェーブライダーへと可変してこちらへ突っ込んでくる。
「来た……!?」
ビームライフルで迎え撃つも、ウェーブライダーとなったゼータは僕の素人レベルの射撃を避けながら突っ込んでくる。
「甘い!」
そして、射程を定めたウェーブライダーはビームライフルを放ち、追い詰められた僕に迎撃の手を許さない。そして、ウェーブライダーは衝突寸前にゼータ―ガンダムへ姿を戻すと、サーベルで斬りかかってきた。
「落ちろぉ!」
「くそぉ……!」
間一髪でシールドによってゼータのサーベルは防がれた。
「つ、強い……!」
『アムロ! ビームサーベルで振り払って!?』
「……!」
明沙の声に、僕は背のバックパックからビームサーベルを引き抜き、これでゼータのサーベルを振り払うと、僕はビームサーベルを振り下ろして、双方のサーベルが刃を交えた。
互いのビームサーベルが重なると共にバチバチと弾ける音が飛び散る。しかし、何度も言うが僕は素人、接近戦の腕前はカミーユの方が上だ。いくら、僕のガンダムが白兵戦に優れているといっても、所詮は装着者の操縦技術に委ねられる。
案の定、僕はゼータの激しいビームサーベルの猛攻にさらされてしまい、それをサーベルで受け止め、切り払うだけで精いっぱいであった。
「チャンバラごっこはおしまいだ!」
ゼータのバーニアの太い足が僕の腹部を蹴り上げて距離を取った。
「くぅ!」
「どうした? かかってこいよ!?」
――中途半端な距離だと負けるのか?
一旦、十分に距離を取って僕はビームライフルで反撃に出るが、機動力の高いゼータガンダムは僕の
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