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離れてはならない
第一章
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ィーテはここで。
「楽しむけれど。それでもね」
「それでもって?」
「貴方は貴方で好きにしたらいいわ」
 エオスにだ。アフロディーテは微笑んでこう告げたのである。
「宴ではね」
「じゃあお母さんはお母さんで」
「楽しむから。宴ではね」
「うん。別々にね」
「楽しみましょう」
 こうだ。アフロディーテは妖艶ささえ含んでいる微笑みで我が子に告げたのだった。そして実際にだ。その華やかな宴の場で彼女はだ。こんなことをしていた。
 美酒を手に持ち周りに神々の間でも有名な美男達を集めだ。そのうえでだ。
 彼等と楽しく語り合い美酒に美食を楽しんだのだ。その母を見てだ。
 エオスは目を細めてだ。こう友人である太陽神ヘリオスに言った。ヘリオスは逞しい長身の男の神だ。顔は引き締まり四角い。黄金の髪を短くかり黒く輝く目を持っている。
 そのヘリオスにだ。エオスは母を見つつ暖かい目で話すのだった。
「お母さんは愛と美の女神だからね」
「それ故にだというのだな」
「うん。やっぱりもてるよね」
 このことをだ。素直に喜んでの言葉だった。
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