第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜何が為に戦うのか〜
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トは射手までまだ遠いし、なのはもヘリに着くのがやっとだろう。
だが
「それでもッ!!」
なのはは飛ぶ。
ヘリの仲間を助けるために。
砲撃が放たれる。
そしてなのはが追いつき、しかし、バリアが張れまいまま
ドォオン!!!!
それが着弾した。
爆煙が上がり、ヘリが隠れる。
それを確認した離れたビルの屋上にいる二人が、次に命中したかを確認する。
「ディエチちゃん、どう?」
「クアットロ、静かにしてくれ・・・・・?あれは!?」
全身タイツのようなスーツを着た二人の少女が驚愕する。
完璧なタイミングで撃った砲撃であったにも関わらず、ヘリは無事だったからだ。
そしてなのはも驚いていた。
自分はバリアも張ってないし、着弾もしていない。
しかし、ヘリは無事だ。
ヘリを振り返って見たなのはが、前を見る。
そこには一人の男がいた。
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爆煙の中
まず現れたのは一本の腕。
砲撃を打ち砕いたであろうその拳が、真っ直ぐにそこから伸びていた。
そして次に両の脚。
宙に浮いているにもかかわらず、まるでそれは大地に立っているかのような悠々とした構えをしている。
最後に、翼
煙の中から翼が飛び出し、一気にそれを掻き消していく。
その翼は銀白に輝き、太陽の光を浴びて、美しく輝いていた。
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・」
なのはの眼前に現れた、ひとりの男のその背中。
憧れて、今までただひたすらに、ずっとずっと目指してきた。
その背中が、目の前にある。
その背からは「願い」の翼がはためいて、その風がそっとなのはの頬を撫でていた。
「遅くなった。大丈夫か?」
男の声が耳に届く。
その瞬間、なのはの視界はぼやけてきた。
ああ、やっぱりこの人は強かった。
なのはの胸が熱くなる。
私が今まで憧れてきたこの人は、いま、私の目の前にいて
私が目指してきた人は、やっぱり助けに来てくれて
その背中は、とても安心に満ちていた。
もう大丈夫だと
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