暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜何が為に戦うのか〜
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ょう。


だったらなおさら、その「蓋」が揺るがないように、せめてそれくらいは強い貴方でいてください。



『僕は・・・・待ってます。「舜さん」が帰って来てくれるのを、ずっと』


あなたの思い描く「蒔風舜」という人物を、ここで揺らがせていいんですか?
もしそれを認めたら・・・・もうその歪みからは逃げられないんですよ。




その糾弾にもとれる言葉を最後に、エリオのビデオが終わり、未読の数が0になる。

強い言葉だった。
歪みを抑えられない蒔風の弱さを糾弾するほどの。

そして、その弱さを抑えるくらいには強くなってください、と。


揺らいだ心に、言葉が刺さる。
もはや作ったばかりの「蓋」など、何の意味もなさなかった。







なにも映らなくなったモニターの前で、蒔風が自分の手のひらを見て、答えるように暗い部屋で呟いた。

「そいつは・・・・・・・どーにも・・・・・・逃げられないよな・・・・・・」







そして立ち上がる。
バサッ、と上着を羽織り、扉へ向かう。




向かう先など、決まっていた。


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ヅカヅカと廊下を歩く。


まるでそれは踏み締めるように。
まるでそれは乗り越えるように。
まるでそれは飛び越えるように。


「現状を教えろ」

『調べておいたよ!』

『空中のガジェット編隊は手に負えず、はやてさんがリミッター解除で迎え撃つ為に出撃、リミットの解除申請を出しました』

「却下させろ。俺が行く」

『しかしそれに伴い、なのは嬢、フェイト嬢が保護された少女が搬送されているヘリの方へと向かっています』

「エリオたちは?」

『ヴィータ、リィンと一緒で、召喚師と融合機を一名捕縛したみてぇだ。あっちの戦闘は終わってる』

「だったら大丈夫だな」


キィ・・・・・ザッ


扉を開いて外へ。


高い視点。
ビルの屋上から、眼下の街を見渡しおおよその行き先を見つめる。


『ヘリに向けての砲撃反応あり。推定ランクS。現位置からの防御は不可なため、なのはがリミット解除を申請。追い付くつもりです』

「それも却下。やっぱり俺がそっちいくから、皆ははやての所に。フォワードには・・・・・青龍、行ってくれるか?」








『・・・・なにをしに?』

「・・・・・・・・助けにだ」

『どのような意図で?』

「助けたいからだ。目の前のソレを止めるためだ。関わってやるさ。ああ、前言撤回する。あいつらを
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