第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜何が為に戦うのか〜
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アとか、そんなことは後回しだ。まず、お前自身が何者で、なにをしたいのか。よく、考えてくれ》
その言の葉に、蒔風の心が揺らぐ。
だがしかし、すぐに頭を振ってそれを否定する。
この言葉じゃなくてもいいはずだ・・・・
おそらく、フェイトは他の言葉で。俺がいなくても、エリオを導いたに違いない。
それに、問題なのは「今の」自分だ。
たとえ過去に残したものがプラスであっても、今の自分は何をし出すかわからない。
とんでもない「理不尽」を振りまくかもしれない存在が、誰かと一緒にいていいはずがない。
戻りたいが、いまさら何ができる。
もう戻ることは許されない。
だがその揺らいだ彼の心に、一つの言葉が突き刺さる。
『あなたは・・・・・・・一体誰なんですか？あなたは確かに翼人ですし、その翼には願いを司っているかもしれない。そういったものも、舜さんを形作る要因の一つです。でも、そうある前に、あなたは一体誰なんですか！？翼人とか使命とか、そんなことよりもまず、舜さん自身が何者で、なにをしたいのか。よく、考えてください！！』
『あなたがこの世界にやってきて、僕達を守ろうと決めたのは、なんでですか！？翼人だから守るんですか？力があるから、守ってるんですか？あなたは翼人としてこの世界に来たのか、それとも、そうじゃないのか・・・・・その思いは、歪んでなんかいないはずです。その思いが、間違っているはずがありません！！それを考えたのは、あなた自身か、それとも翼人だからという使命感からか。あなたは何故、何のために戦うのか、教えてください』
エリオは言う。
確かに、あなたがしてしまったことは翼人として許されないのかもしれない。
そうじゃなくても、人として許されないことなのでしょう。
しかし、そう在る前に
あなたが行ってきたことは、何もかもすべてが間違っているんですか？
もしそうならば、あなたは一生そこから出るべきではない。
「奴」という男を倒すだけ。ただそれだけをすべきです。
ですが、そうではないはずです。
あなたが間違えたのは。確かに事実。
では、間違ってしまったのは何でですか？
「蓋」とかいう物の歪みですか？
それを抑えきれない、あなた自身の弱さですか？
もう一度問います。
あなたはいったい何者なのか、と
あなたは一体、何がしたいのか、と
それこそ、あなたの属するものではないのかと。
そこに属す貴方こそが、揺らぎのないあなた自身ではないのか。
あなたにとって「蓋」は大切なんでしょう。今以上に弱い自分を隠すのは、重要なことなんでし
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