第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜何が為に戦うのか〜
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白。
だが蒔風にとって、どう生まれたかなどは関係なかった。
少し驚きはしたが、だからどうしたという心境だ。
モニターの中のエリオは、そんなことは知らずに先を進める。
『僕のオリジナルになったエリオ・モンディアルは、すでに病気で亡くなっています。僕は、その両親が作り出したクローンです』
しかし、それは明らかな違法行為。
その事実を突き止めた研究機関の人間が、なにも知らないエリオを両親と引き離して隔離してしまった。
『その時僕は、両親が助けてくれると思ってました。だけど、事実が露見された僕の両親は、そのまま逮捕され、ついに僕の元に来てくれる事はありませんでした』
そして研究所にて、プロジェクトFATEの成功例として完全に隔離され、ときには非人道的な扱いも受けた事があったそうだ。
だがそのとき、そんな彼の事を聞き、助けに来てくれた人がいた。
『フェイトさんが僕を保護してくれて、助けてくれました。でも僕はその時、誰も信じられないで、魔法の力を使って、暴れまわりました。それでもフェイトさんは諦めず、僕の事を身体を張って止めてくれて、真剣な目と、その説得のおかげで、僕は立ち直れました。そのとき、フェイトさんが僕に言ってくれた言葉があります』
その言葉を告げるエリオ。
蒔風には、その言葉に聞き覚えがあった。
『私が知っているのは、死んでしまったエリオ・モンディアルの代わりじゃないよ。ましてやプロジェクトFATEの成功例でもない。今ここにいる、あなた自身、「エリオ」っていう、一人の人間』
『確かに、生まれた理由は、誰かの代わりだったかもしれないね。でも、生きる理由は、そこじゃないんだよ?』
『もちろん、プロジェクトで生まれたってことは、あなたを形作る要因の一つかもしれない。でも、そうある前に、あなたはここにしかいない「エリオ・モンディアル」なんだよ?成功例とか、誰かの代わりだとか、そんなことは後回し。まず、あなた自身が何者で、なにをしたいのか。それが大事。エリオのしたいことって、何かな?』
「その・・・・・言葉は・・・・・・・」
聞き覚えもあるもないも無かった。
それは間違いなく、彼の言葉だった。
《オレたちが知っているのは、アリシア・テスタロッサの代わりの少女じゃない。ましてやプレシアの人形でもない!フェイト・テスタロッサと言う、一人の人間だ!》
《確かに、生まれた理由は、アリシアのクローンだったかもしれない。プレシアの慰み物だったかもしれない。でも、生きる理由は、そこじゃない!!》
《アリシアのクローンだとか、そういったものも当然、お前を形作る要因の一つだ。でも、そうある前に、お前はフェイト・テスタロッサだ!アリシアとかプレシ
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