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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第二話「MS学園」
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る物体が凄い速さで横切った。その風にあおられそうになるが、僕はどうにか態勢を整える。
「へぇ? 初めてにしては中々やるな?」
その声はカミーユだった。カミーユのガンダムは飛行形態となって僕の周りを飛び交っている。というよりも……人型からどうやってああなった? 常識的にMSは人体を電気的に分解して融合するパワードスーツなのだが、人が入っていると思うと、中の人は大丈夫なの? と思ってしまう。
「変形MSは、パイロットを電気分解をして機体と融合するんだから、外見はああいう形をしているけど、結局一体化しているから驚くことではないよ?」
と、明沙。けど、変形して飛ぶなんて……すごいな!
「カミーユのガンダムは、「ゼータガンダム」って言ってグリーンノアに属しているMS企業「エゥーゴ」が開発した世界初の変形MSなんだって? 変形時の「ウェーブライダー」は通常よりも倍の機動力を誇り、さらにそのガンダムには特殊な力が搭載されているらしいの。気を付けてね?」
「特殊な力か……一体どういう力だろう?」
気になるものの、僕は引き続きガンダムの操縦の練習を続けた。
「ふぅ……疲れたな?」
練習を終えて、汗だくになった僕はガンダムを脱ぎ捨てる。
「お疲れ様!はい、これ」
そういって明砂は僕にスポーツドリンクを手渡す。丁度のどが渇いていたし受け取るとしよう。
「どうも、気がきくな?」
そう言いながらストローに口を付けて飲む僕に明砂は、
「だってアムロの御嫁さんになる人だし? 私」
「ブッー……!」
僕は勢いよく口に含んだドリンクをふきだした。
「へ、変なこと言うな!?」
「それよりも、もう夕暮だし早く食堂へ行ってご飯食べよ?」
「あ、ああ……って、そうじゃなくて?」
「ほらほら、早く! 早く!」
「ちょ、ちょっと……!」
明砂はそんな僕の手を引いて食堂へ駆けて行った。
「はぁ……明砂は僕の事を何だと思っているんだ?」
明砂から距離を取って僕は食堂で定食を食べている隼人と該、一夏の席に座ってそう呟いた。
「明砂はお前の幼馴染だろ? いわば大切友達じゃないか?」
そういう隼人。それに他の二人も強く頷く。
「どうして頷くんだよ?」
「いや、アムロと明沙って何だかいい関係になっているような気がしてさ?」
一夏がにやにやしながら言うと、僕は立ち上がって否定した。
「ち、ちがう! 僕とアイツはただの幼馴染で……」
「あ、幼馴染ってこと認めたんだ?」
と、該。え、どうして? どうして僕が認めたんだろう? 無意識に? そんなバカな!?
「ま、いいじゃないか? そのほうがお前らしくていいよ?これからも明沙と仲良くな?」
「隼人、お前黙れ」
僕は早く食事を済ませようとすると、僕の隣に明砂が割り込んできた。
「あ、何の話しているの?」

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