第二話「MS学園」
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「さて、着替えるか?」
起きないと遅刻するぞ? と言わずに、僕は制服を着て明砂をスルーしながら部屋を先に出た。案の定、明砂は十分の遅刻で後から駆けて来たらしい。
「……アムロとカミーユは午後の授業は受けなくていいから午後からMSの模擬練習をしてくれ? それと、誰か二人にサポートしてくれるオペレーターコースの子はいないか?」
マット先生にそう言われて、僕とコイツは昼休憩が終わった後にアリーナへと向かった。
アリーナは今では古いサッカードームを移転してもらって使わせてもらっている。その内一つを貸し切りで練習できるのだ。
「ったく、何でお前が来るんだよ?」
「だってアムロの知っているオペレーターって私しかいないでしょ?」
「そうだけど……」
明沙は僕について来て練習のサポートをすることになった。ちなみにカミーユのオペレーターもファらしい。
「まずはMSを展開して? MSに触れた瞬間から展開が始まるから」
「こう……か?」
俺は適当にガンダムへ触れる。すると、四秒後にガンダムは展開して僕の体は数秒でガンダムの装甲を装着した。
「遅いよ? 最低でも0.3秒じゃなくちゃ?」
「そうなのか?」
「ISでも0.数秒だよ?」
「むむっ……」
ISと比較されると僕は何だか腹が立ち、何度も展開の練習を繰り返した。
「1.5秒……まだまだだね?」
「そんな……」
「気持ちを切り替えて次は移動操作をしよ?」
「移動……こうか?」
僕はガンダムを初めて装着した時を思い出して、手足を動かした。お、これは思い通りに動かせる。まるで自分の手足を動かしているかのようだ。
「MSはISよりもパイロットと融合するパワードスーツだし、一体化になった感じだから動いたりするのは誰でもできるわ? ただ、問題なのはこの後のダッシュ操作と飛行操作よね?」
「それなら奇襲されたときに無意識で動かしていたけど?」
「でもアムロが装着しているそのガンダムはアムロのお父さんが言ったとおり他のMSとは操縦法が違うらしいの。そのほかのMSだったらアムロも多少は操縦できるかもしれないけど、乗機がガンダムだから他のMSと違って操縦が細かいし使いこなすには少し時間がいるんだって?」
「けど、僕はそのガンダムを咄嗟に飛ばしたりしたけど?」
「私もそこまではわからない。ガンダムのマニュアルを見ただけで、どうしてあんなに使いこなせたんだろうって?」
「とりあえず飛んでみる……」
僕はバーニアを噴出してゆっくりとだが離陸した。操縦法はあの時頭にしっかりと染み付いている。それが間違っていなければいいんだけど……!
「と、飛んだ!?」
明砂は驚いてサポートするベンチから飛び出して頭上を見上げる。
「今思えば凄いな……宙に浮くなんて」
そのとき、僕のそばを突如高速で飛行す
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