第二話「MS学園」
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たら教えろよ?」
「いいよ? 後ろ向いてくれるだけで。すぐ終わるから待っていてね?」
「あ、ああ……」
しばらくして明砂はパジャマに着替え終え、僕はトランクスとランニングになった。
「もう! ちゃんとパジャマ持ってきてって言ったのに……」
顔を赤くして明砂は僕から眼をそらす。
「別にいいだろ? 動きやすいんだから」
「でも下着よ? 下着!」
「お前だってさっきまで下着だけだったろ?」
「アムロが来るなんて予測していなかったの!?」
「いい訳かよ……」
「もうアムロったら……!」
すると、明砂は不貞寝してしまった。僕は別に気にせずに自分のベッドへと横たわる。
「ZZz……」
根音と静かないびきを立てて僕は眠っているのだが、突然僕の体をベッドから起き上がって僕の元へ明砂が頬をヒトヒト突っついてきた。
「……何だよ?」
「一緒に寝ていい?」
「無理」
「そ、そんなぁ……せっかく二人きりになれたのに……」
「俺はイチャイチャするのが死ぬほど嫌いなの。バカップルは即死ね、リア充は爆死しろ」
そう言い残して僕は再び寝息を出して眠りだす。
「アムロってば〜!!」
「ZZz〜……」
「ぐすんっ……」
明砂もようやく眠りについたようであり、僕と彼女は夢の中へ……
*
「アムロ……?」
夢の中、暗い空間で明砂は目の前で女性と抱き合う彼を目に唖然としていた。
「アムロ……アムロ……!」
女性は金髪で年上の美人。そんな彼女がアムロと激しく抱き合ってイチャイチャしていたのだ。それを長馴染みの思い人である明砂が見て見ぬふりするわけがない。
「ちょっとアムロ!さっきまでバカップル即死ねとかリア中爆死しろとかいったくせに!?」
「すごい……アムロ……ああ、アムロぉ!!」
「セイラさん……! ああ、セイラさーん!!」
「誰よ! セイラって!? アムロぉ!?」
「いいわ……アムロ? そろそろ、発進して!?」
「あ、アムロいきまーす!」
「いやあぁ〜!!」
*
「いやあぁ!!!」
ガバっと起き上がった明砂は息を荒くしながら汗だくになっていた。
「何よ……何なのよ? あの不吉すぎる予知夢のような悪夢は?」
「ZZz〜……」
すると、明砂が隣へ目を向けると、気持ちよくベッドで寝ているアムロの姿が、きっと自分と同じ夢でも見ていたかのような気がして、腹が立った明砂はポカポカとアムロを叩き始めた。
「アムロのバカバカバカバカ〜!!」
「い、いたたっ! な、何するんだよ!?」
「もう知らないっ!」
そういって彼女は布団にもぐってしまった。全く! 僕が何をしたって言うんだよ? どうせ僕が意地悪する夢でも見ていたんだろうさ? それに比べて僕の夢は最高だったね? 綺麗な金髪の美女を抱いてベッドへGO! した夢だったんだから
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