第二話「MS学園」
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「もっと上手くやれよ……」
「でも、久しぶりに見たな? アムロの泣き顔」
「うるさい!」
僕は恥ずかしくなって彼女から目をそむけた。あのとき、カミーユに殴られて僕は泣いてしまった。全く、僕の軟弱ぶりは誰にも知られたくなかったのに……
「昔の頃を思い出すね? よく近所の公園で虐められて泣いていたアムロを良く私が助けてさ?」
「うるさい! 黙れ!!」
当時、僕は彼女の言うようにいじめられっ子だった。それも保育園の頃から始まり、参観日に父さんが来ないからそれが原因でよく虐められたな? あの頃は情けないくらいに女々しく、小学校の頃はよくクラスから孤立たり、一時は不登校にもなった。
そんな恥ずかしすぎる過去を明沙は容赦なく挙げてくる。
「それでね? 私が泣いたアムロを抱きしめると胸の中で寝ちゃってさ? 担いで家まで運ぶの一苦労何だよ? ほんっとに可愛かったな?あのときのショタアムロ……」
「もうコイツ、シカトしよ……」
そうしていると、僕らの元へ一人の女子生徒が来た。彼女は僕の傷を心配し、
「あの、お怪我の具合は大丈夫ですか?」
「あ、うん……一様大丈夫ですけど?」
「うん、腫れはひいたしね?」
すると明砂は消毒をしまった。女子生徒は僕らへ深々と頭を下げて謝罪を申した。
「本当にごめんなさい! 実はカミーユは私の幼馴染で……後で引っ叩いておいたから」
「あ、大丈夫だから……」
焦りながら僕に謝罪するので僕は気を使ってしまう。
「へぇ? あなたって、カミーユ君の幼馴染? 私もアムロの幼馴染なのよ?」
「明沙、お前は少し黙ってろ……」
「でも、カミーユはああ見えても根は優しいからあまり嫌わないでね? ああ見てもカミーユって結構友達が少ないの」
――ああ……言われてみれば確かに少なそうだな?
僕はそう思い納得した。
「あとでカミーユが謝りに来るから、別に出来るだけでいいけど……許してあげて?」
「え、アイツを〜!?」
僕は嫌そうな顔をするが、明砂はそんな僕の尻を摘んだ。
「うん、そうさせるわ? じゃあね……えっと、お名前は?」
「ファよ? ファ・ユイリィ」
「じゃあファさん、後でね?」
「ファでいいわ? 後で会いましょう?」
そういってファは屋上を後にした。それから午後の授業が始まって放課後になった。僕と明砂はファに呼び出されて屋上へ呼び出される。そこにはモジモジさせるカミーユと、ちゃんと詫びれと言わんばかりにしているファの姿があった。
「その……悪かったな? 殴ったりして」
「う、うん……別に」
「あと、お前のガンダムもバカにして悪かったな? すこし地味って言うかシンプルっていうか……」
「は……?」
そのとき、僕は再びカチンときた。結局僕のガンダムをしょぼいと認めているじゃないか? コイツ、やっぱ反
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