第二話「MS学園」
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俺は喧嘩を止めようとして……」
「うるさいっ!」
そういってジュドーの手を振り払ったカミーユはもう一度叫ぶ。
「カミーユが男の名で何が悪い!?」
「だから、別にお前の名前なんて一言も言っていないだろ?」
「何しているんだ?」
「「!?」」
ジュドーとカミーユが教卓へ振り向くと、そこにはノエルに呼ばれてマット先生が駆けつてきた。マット先生はため息をしてカミーユへ言う。
「カミーユ、またお前か?」
「先生! コイツらが、俺のことをバカにしたんです!!」
そう一夏とジュドーへ指をさすカミーユだが、またかと言わんばかりのあきれ顔でマット先生は、こう言う。
「……また名前のことで何か言われたのか?」
「うぅ……」
図星のような顔をするカミーユにマットは更にため息をついた。
「さっきも三年生のジェリドと喧嘩したばかりだろ? 名前のことなんて一々気にしたらキリがないぞ? 俺なんて学生の頃もっと酷い事言われたんだから……」
「自分の過去と俺のコンプレックスを一緒にしないでください!」
「お、おい! 俺はお前のことを思ってだな?」
「喧嘩の発端はコイツだ! コイツのせいで……」
「え、僕なの?」
すると、カミーユは再び僕へ指を差してきた。
「アムロが?」
マット先生は僕に分けを聞き出そうとするが、僕は首を横に振って。
「あの、僕には何が何だか……」
「しらばっくれるな! こうなったら俺と勝負しろ!? どちらのガンダムがより優れているか決闘しろ!!」
「決闘って……そんな困るよ?」
「逃げるのか? フン! データを見たが、お前のガンダムって案外しょぼいんだな?」
「な、何だって……!?」
父さんが作った究極のMSがしょぼいだって? もう一度言ってみろ!このオンナ男!!
「デザインだって地味だし弱そうじゃないか?」
「い、言ったなぁ……! いいよ、そこまで言うなら相手になってやる!!」
僕は挑発に乗せられてカミーユの決闘を受けて立った。
「アムロ! こんな女みたいな名前の奴に負けるんじゃないぞ!?」
と、隼人。ってかお前は余計なこと言うな!!
「そうだ! アムロ、こんな女みたいな名前の奴なんてお前のガンダムで軽くひねってやれ!!」
と、一夏……お前ら、僕に何の恨みがある!?
「お前達……重ね重ねぇ!!」
やばい、カミーユちゃんが切れた! これって八つ当たり的な感じで鉄拳が僕に飛んでくるかもしれない……
「い、いや……僕は別に君の名前のことは……」
「修正してやるぅ!!」
ベキッ!
「へぶぅっ!」
その後、カミーユは反省文を書かされ、僕は昼休憩にて屋上で弁当を食べながら明沙から手当てを受けていた。
「痛ててっ……」
「ほら? 我慢する」
ジンジンに晴れた僕の頬へ消毒を塗りながら明沙が寄り添う。
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