第一話「ガンダム」
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埋もれてどうにもならない。
「アムロ……」
明砂はアムロに何かあったかと思い、涙を流し始めていた時、上空からMSの轟音が聞こえた。
「え、MS……?」
そこには二体のMSが彼女たちの元へ舞い降りて来たのだ。純白のMSともう一体は父親に託されたガンダム。
「明沙、無事か?」
純白のMSの隣に立つもう一体のMSから聞き覚えのある声が聞こえた。そして自分の名を呼んでくれたことから、明砂は。
「あ、アムロ? そのMSを動かしているのはアムロなの!?」
すると、ガンダムの声からおの幼馴染の声が聞こえた。
「ああ、僕だ……」
「あ、アムロ!?」
すると、明砂は涙してガンダムの懐へ飛び込んできた。
「あ、明沙……?」
「心配したんだよ!?」
そういって彼女は号泣する。隼人や該も後から駆け付け、彼らも目の前のMSがアムロと一夏だということを後に知った。
僕と一夏はMSを解除させて興味を沸かせている隼人と該へガンダムを触れさせてやった。
「これすごいよ!? ジオン公国のザクと比べて5倍以上のエネルギーゲインがある!!」
「へぇ? こっちはユニコーンってのか? 本当に頭の上に角があるな?」
そんな僕らの上空を一体のMS小隊が通過した。
「こちら、デルタ1。地上に例のG兵器を確認。これよりパイロットと接触を図る」
(こちら本部、了解)
そのとき、僕らの上空から一体のMSが舞い降りた。あの機体は新型のジェガンとかいう奴だ。飛来したジェガンの一体が僕らの元へ歩み寄ると、ジェガンの頭部のカメラからパイロットの映像が映し出された。
「こ、子供!? ガンダム二機を子供が操縦していたというのか!?」
「あの、あなたは?」
僕はそう尋ねると、パイロットは申し遅れたと名乗った。
「私はデルタ小隊のマット・ヒーリィ中尉だ。まぁ、君らは民間人だから敬礼はいいよ? ところで、どうして君達がガンダムを?」
「そ、それが……」
僕らは長い話をするが、それでもこの軍人さんは真面目に僕らの話を聞いてくれた。
「なるほど……わかった、嶺博士のことは我々が救出に向かおう、君たちは私の部下と一緒にここへ残って待っていてくれ?」
そういってマット中尉は僕らに背を向けて上空へと飛び立った。
後に父さんは大事に至らず、救助されて僕はホッとした。しかしこれからが大変になる。だって僕と一夏は軍の最高機密事項に携わっていた超極秘兵器ガンダム二機のパイロットとなり、それどころか、それと接触し、触れてしまった該と隼人、そして明沙の三名はそう簡単に自宅へ帰してくれなかった。とんでもない物に触れてしまった僕らに軍はある選択を僕らに要請してきたのだった。それは、今後僕らはMSの育成高等学校「MS学園」へ推薦入学して卒業後、軍人へなるという選択だ。もしそれを拒否するというのなら、
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